2024年3月11日月曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 1-2日目

3月8日

金沢大学組は、国内線で移動し羽田空港20:00着。その他大学の前泊組と合流して、川崎東急REIホテルにて宿泊しました。倉庫風、モダンなホテルで、部屋から羽田空港を眺めることができました。スウェーデン研修、期待と不安が入り交じっていますが、わくわくしています。早めに就寝するも、興奮しているせいか、なかなか寝付くことはできませんでした。



3月9日

ホテルロビー集合7:00。すぐにホテルをあとにし、羽田第3ターミナルへ移動しました。シャトルバスは満員御礼! ターミナルもすごい人でした。今まで、オンライン上でしか顔合わせしていなかった研修仲間と初対面。ゆっくり話している暇はなく、チェックイン機に悪戦苦闘しながら、チケットを発券、無事に荷物を預けることができました。大混雑のため、保安検査場、出国審査までの道のりは、気が遠くなりました。出国の諸々が終わったのは9:00を過ぎていました。さらに、搭乗ゲートまでの道のりも長く感じました。


コペンハーゲン行きの飛行機も超満員。飛行機を間近に見ると、気分も高揚しました。 コロナ禍を経て、世界は日常を取り戻したはず…にも関わらず、私たちが搭乗したSASは、ロシア領空を飛行せず、北米大陸経由でコペンハーゲンへ飛びました。通常なら、ヨーロッパ方面への飛行機はロシア領空を飛行していたはずです。日本国内でも海外の人を多く目にするようになりました。世界の人が自由に行き来できるようになった今日、世界では争いのために、自由が制限されている国もあることを忘れてはならないと思いを馳せました。 




この研修は、様々な大学生と共に学びます。他大学生と研修できるこの機会を得たこと、一生心に残る、決して忘れられない思い出となることでしょう。また、研修最終日まで、自ら学ぶ姿勢を忘れず、スウェーデン教育にかける先生方の思いを少しでも共有したいと思います。このような機会を提供して下さった方々に感謝し、明日からの研修に臨みたいと思います。
(M.U.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

2023年9月29日金曜日

国際セミナーのご案内

International Seminar on Shifting Boundaries of Public/Private Education


スウェーデン・ウプサラ大学からStina Hallsén准教授をお招きして、教育における公私境界の揺らぎに関するセミナーを開催します。オンライン配信もしますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。

日時: 2023年11月9日(木) 15:00-17:00

場所: 信州大学教育学部(長野市)N101教室
  ※事前申し込みの方にはZoom配信も予定しています

内容: 
  • Stina Hallsén, "Homework Support in Sweden"
  • Reiko Nakata Hayashi & Kampei Hayashi, "Rise and Expansion of Public Juku in Japan"
  • Discussion, Q&A
 ※講演および質疑応答は英語で行われます。
  通訳はありません。

申込方法: 当日会場にいらっしゃる方は事前の申し込みは不要です。オンラインで参加をご希望の方は、Zoom IDを連絡しますので、11月8日(水)までに以下のフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/JmW8Z4BERjFZ41fXA


登壇者紹介:
Stina Hallsén(スティーナ・ハルセーン)(写真)
https://www.katalog.uu.se/profile/?id=N6-909
スウェーデン・ウプサラ大学教育学部准教授。教師教育、カリキュラム論、教育政策。スウェーデンでは社会経済的格差を学校に持ち込ませないためにも、宿題は学校の責任でサポートすることになっています。近年、民間企業が宿題支援員の派遣事業に参入するなどして、内側からの民営化が起こっています。宿題サポートを事例に、公私境界の揺らぎについてご講演いただきます。

中田麗子 (Reiko Hayashi Nakata)
https://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.ghSVumyC.html
信州大学大学院教育学研究科研究員、ウプサラ大学客員研究員、オスロ・メトロポリタン大学客員研究員。教師教育、保育学、比較教育学。公営塾研究プロジェクトでは、2022年に全国の自治体を対象としたアンケート調査を実施しました。過疎化に危機感を抱く自治体などが、地域の魅力化のために地元の小中高校生のために公営塾を設置する場合があり、近年特に広がりを見せています。初めて行った全国調査の二次分析をもとに、公営塾設置自治体の特徴などについて発表します。

林寛平 (Kampei Hayashi)
https://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.ZeTeOpkh.html
信州大学大学院教育学研究科准教授、ウプサラ大学客員研究員。比較教育学、教育政策学、教育行政学。スウェーデンを中心とする北欧の教育を研究するとともに、最近は『教育の輸出』政策に着目してグローバル教育政策市場の拡大について研究しています。そうした国際的な視点から見た日本の公営塾の特徴について発表します。

※この国際セミナーは、JSPS科研費JP21K18501「公営塾の全国調査にもとづく効果と課題の分析」(研究代表者:林寛平)の成果発表として実施します。科研課題の進捗については公営塾科研プロジェクトのウェブサイトをご覧ください(https://publicjuku.com/)。

※信州大学教育学部とウプサラ大学教育学部は学術交流協定を締結しています。両校はこの協定をもとに、学生・院生の相互派遣、教職員・研究者の交流、大学院教育における協力、学術情報交換、共同研究、会合やシンポジウムの開催などの取り組みを実施し、教育・研究の一層の充実につなげることを目指します。本セミナーには、国際共修科目「Education in Global Perspectives II/III」を受講する学生も参加します。

2023年8月29日火曜日

研修報告: 海外学校臨床実習 6日目

8月18日(金)

ついに実習最終日です。

Te Rangihakahaka School に着くといつものように子ども達が駆け寄ってきてくれました。あと数時間でこの子達ともお別れだと思うと寂しくなりましたが、最後まで遊び尽くそうと思いました。10時のカラキアが始まるまでの時間、子どもたちと外で遊んだり、ハカハカ校で流行りの“アルプス一万尺”で遊んだりしました。最後に歌詞を紙に書いて渡したら「コピーして配る!」と喜んでくれました。

カラキアの後に私たちに向けてハカをやってくれました。初めて生でハカを見たときの衝撃と感動は忘れられませんが、この1週間マオリの文化に触れて、改めて見たハカは違った印象を受けました。そして、普段は無邪気で可愛いらしい子どもたちの真剣な表情とたくましい姿に心を打たれました。

午前中はシニアクラスのポイの練習に参加しました。この授業では、男子はハカ、女子はポイの練習をしていました。

授業の後、先生方とモーニングティーで、たくさん美味しいものをいただきました。セルウィン校に見学に行った際にもふまっていただいたように、ニュージーランドではお客さんと一緒に食事をして歓迎したりおもてなしをする風習があります。お寿司やお煎餅のようなクラッカー、パンなどをいただきました。それをおいしかったです。お寿司にはわさびもガリ、醤油もついていました。


帰る前に、副校長先生が校舎と少し離れたところにある工房に連れれて行ってくれました。そこではwhakairo(ファカイロ)を見せていただきました。ファカイロはマオリの伝統的な彫刻のことです。左はカヌーで右は下を出した顔です。



そして遂にお別れの時間になりました。最後に先生方がポイ、マタリキやマオリ族についての本、私たちが欲しがっていたマオリ語の勉強ができる本、子どもたちも着ているTe Rangihakahaka Schoolのマークが入った上着をプレゼントしてくれました。大事にします!バスに乗る時まで子供達が手を振ってくれました。離れがたかったです。またTe Rangihakahaka Schoolに来たいです!! みなさんKa kite!!(またね!)

約1週間本当に貴重な経験をさせていただきました。何の知識も経験もないまま思い切って参加して不安もありましたが、みなさんのおかげでとても楽しかったです。ありがとうございました!

(北澤のどか)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として実施されています。

2023年8月18日金曜日

研修報告: 海外学校臨床実習 5日目

8月17日(木)

本日は快晴、気持ちのいい朝です。
ようやく慣れてきた朝の動きもあと2日と思うと少しさみしい感じです。


午前中はうどん作りを行いました。2人ずつの3ペア、計6人の生徒が体験しました。小麦粉から作る体験は私も初めてでした。

生地をまとめる際に、ベチャベチャにならないように水を少しずつ入れる必要があります。それを子どもたちに伝えると、とてもとても慎重に水を入れていました。緊張している様子が伝わりました。次に、まとまった生地を足で踏みます。そこでは子どもたちは足踏みしたり思いっきりジャンプしたりしていました。調理の工程において足で踏みつけるというのは確かに珍しく、子どもたちは大胆な調理法を楽しんでいるようでした。再び生地を台に戻し、ローラーで薄くのばし、3つ折りに重ねて切っていきます。なんとかなんとか麺の形をした麺を茹でることができました。茹でている間、調理台に残った小麦粉で化粧をしている子どもたちがいました。顔が白くなりました。最後に水で締めて完成させることができました。


完成したうどんは子どもたちと学校の先生、我々も食べました。とてもおいしそうに食べていました。実際にとてもおいしかったです。



私が訪れているセルウィン校では11:00~と13:10~に自由な時間があります。そこで子どもたちは好きなことをして遊びます。バスケ、ラグビー、マウンテンバイク、大縄などいろいろです。私は一通り体験させてもらいました。子どもたちが自分たちでルールを確認し合い、遊んでいる姿が見られました。特にマウンテンバイクでは乗る前に多くのチェック項目があり、各自で自転車の点検をして確認担当の生徒に見せてスタートしていました。確かに自由な空間で自転車も乗ろうとすると安全確認は必須だと感じました。もちろんヘルメットもしています。校庭にコースがあり、バンク、山谷があり面白いコースでした。私は2周しました。


午後は書道を行いました。15人の生徒が体験しました。名前や好きな物を書きました。各々自由に書いてもらいました。


今日は本当にいい天気で最後まで晴れでした。夕方にはショッピングに行きました。明日が学校最終日、たくさん遊んでこようと思います。


ヒネモアとツタネカイの物語。有名な物語があります。街の中央に二人の像があり、道の名前になっています。身分の違う二人が結ばれるお話です。美しい娘ヒネモアが島にいる青年ツタネカイの笛の音を聞き、ヒネモアが泳いで会いに行くシーンがあります。笛を持っている像がツタネカイ隣にいるのがヒネモアです。多くの子孫がおり、私の学校にもたくさんいる、とホストファミリーが教えてくれました。感動的です。


あるホストファミリーから板のお土産をいただきました。今朝私がほしいと言ったら、夕方までに準備してプレゼントしてくれました。とてもとても嬉しかったです。


先日訪れたスパはマックス41℃と少し温かめ。湖を見ながらゆっくり休むことができます。


(野村俊介)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として実施されています。

2023年8月17日木曜日

研修報告: 海外学校臨床実習 4日目

8月16日(水)

今日は朝からTama te kapuaという場所に行きました。これは日本の神社みたいな場所で、集会をしたり、歌を歌ったりするそうです。ロトルア湖周辺にあり、全てロトルア湖を囲むように建てられています。マオリは一人の主人に対して4人の妻がいたそうです。そして、その子孫から子どもたちが生まれたと言われています。



Pohutu geyserはロトルアでとても有名な温泉が沸いている場所の一つです。ロトルアは温泉がとても有名です。地面から湯気が出ていることにとても驚きました。私が温泉の水を触ろうとしたら、「熱いから触ったらダメだよ!」と何度も言われました。フリかなと思って触ったら、とても熱かったです。



そして、今日はMiddle class (7-10歳)の子どもたちとかざぐるまを作りました。英語での説明はとても難しく、伝えるのに苦戦しましたが、子どもたちは私の言葉を理解しようと何度も質問してくれる姿があり、とても嬉しかったです。子どもたちはかざぐるまをとても気に入っていました。今日は遊ぶ時間がなかったので、明日遊ぶのが楽しみです。


休み時間に、NZの子どもたちが手遊び歌で遊んでいました。日本の手遊び歌と異なり、とても複雑なように思いました。そこで、日本の「あるぷすいちまんじゃく」を教えたところ、みんなとても喜び、何度も練習して、速いテンポで遊ぶ子、歌を覚えて歌っている子もいました。私たちと遊ぶために、子どもたちが列を作って待っていた姿がとても可愛かったです。ちなみに私は歌いすぎて、のどがガラガラで声が出ません。


昨日、「だるまさんがころんだ」で遊びました。ルールを伝えるのが本当に難しかったですが、子どもたちが本当に楽しそうに何度も遊んでいて、私もすごく楽しかったです。子どもたちにとって「だるまさんがころんだ」を言うのが難しいようで、今日、気づいたら、「ありがとう」と言いながら振り返っていました。もしかしたら、「ありがとう(だるまさんがころんだ)」がNZで流行るかもですね!!


ハンギというマオリの伝統料理を知っていますか? NZは地熱発電で有名なように、温泉が湧いています。その熱を使い、野菜や肉を時間をかけて調理をします。ハンギは2000年以上の歴史があると言われています。NZのお祝いの日、クリスマス、歓迎の時に作って食べるそうです。今回は、クマラというサツマイモに似た野菜や、パンとキャロットを混ぜてハーブで味をつけたスタッフィングを調理しました。時間をかけて調理したため、お肉はとても柔らかくて、ほくほくでおいしかったです。ハリコア!!(マオリ語で幸せ!!)

①野菜やお肉を詰めます

②温泉の蒸気で調理します

③じっくり待ったら完成!!

このケーキ、日本で販売されているケーキと見た目は似ていますが、作り方はかなり違います。パブロアは卵の白身や砂糖などを混ぜて作ったメレンゲを焼いて、泡立てた生クリーム。キウイフルーツ、いちご等をトッピングします。とっても甘くて、ケーキは柔らかいため、想像していたものとは異なりました。


みんな日本の食べ物が恋しくなってきたようで、日本から持ってきた緑茶、お煎餅、味噌汁を飲んだり食べたりしていました。ロトルア生活も後2日。あっという間すぎて、寝る時間が惜しいです。明日はホストファミリーとの最後の食事です。今までの感謝を伝えながら楽しみたいです。


(塚田彩音)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として実施されています。

2023年8月16日水曜日

研修報告: 海外学校臨床実習 3日目

8月15日(火)

自分はこの1週間、Te Rangihakahaka Schoolで実習をさせていただく予定です。今日は本格的に臨床実習が始まりました。シニアクラスでは初めに科学の授業がありました。生徒に万歩計が配られ、35日間どのくらいカロリーが消費されるのかを測定してみようという授業でした。万歩計なので腕だけ動かして数字を稼いでいる子どももいました。そこで学んだ言葉はcheatingです。こういう時に使うんだと思いました。


その後、ランチタイムがあり、給食をいただきました。やっぱり日本と違いますね。私は食べませんでしたが、ポップコーンもありました。まさか、学校でお菓子が食べられるとは思いませんでした。

ランチを食べた後はcookingをやりました。しかし、家庭科室というものはなくランチを食べた場所でLolly cakeという激甘スイーツと餃子(dumplings)を作りました。ただ全員が調理実習を行うのではなく、やりたい人がやるような形式でした。日本では絶対にありえないですね。また、どうやって作るかの説明もなく、分からなくなったら先生に聞きに行く形式でした。私は、調理実習でレシピ通りにやらなきゃいけないというプレッシャーがあったので、Te Rangihakahaka schoolの調理実習は本当に自由にできて良いな!!!と思いました。




そして、私の時間がやってきました。マオリ族がマタリキという日本でいう「スバル」をみながらニュージーランドのお正月を祝う特別な行事が7月にあったということで、私は日本の七夕についてお話ししていました。子どもたちは本当に興味津々で、学校の先生に七夕について話したい! と言って良かったなと思った瞬間でした。七夕について話した後、短冊作りを紹介しました。自分の力で子どもたちにしかも英語で教える経験がなく、子どもたちに言葉を教えてもらいながらなんとか伝えることができました。短冊も日本語で書きたかったら教えるよというと、書きたい! と言ってくれる子が何人もいて感極まりました。

ただ本当に時間がない。やりたいことが一杯あるのに時間がない。一日が24時間+寝る時間だったら良いのになと何度も思いました。



自分は農学部で他の方より教育の知識が乏しく、今回参加したのは間違いだったかと行く前は何度も思っていました。しかし、今回この海外臨床実習に参加して良かったなと思っています。

(荒川陽香)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として実施されています。

2023年8月15日火曜日

研修報告: 海外学校臨床実習 2日目

8月14日(月)

本日は、各校訪問(実習校2校+高校1校)とロトルアでの学習会(Youth Centre&Education NZスタッフミーティング)がありました。昨日は19:00から就寝して12時間も爆睡した人もいました。2日目の訪問に向けて充電はバッチリです。筆者は24:00就寝です。ホストファミリーには、「遅い!私たちは22:00に寝るわよ」と言われてしまいました。日本の皆さん、睡眠時間は十分に確保してお仕事にあたってください。

Te Rangihakahaka School訪問

歓迎のハカ。当たり前かもしれませんが、何を言っているかわかりませんでした。しかし、迫力。以前、ラグビーNZ代表が試合前にすることで話題になりました。見とれた我々は思わず「拍手!」しかし、のちに現地ガイドさんに、「ハカはパフォーマンスではないので、静観が適切でしょう」とご指導いただきました。「正しい知識は、身に着けてこそ」を実感しました。右下の写真は、校内を案内していただいてる最中に子どもたちがかけよってきてくれて、10:00からの朝の会に我々を連れて行ってくれました。

こちらの学校は、マウリが月の満ち欠けをもとに吉凶を判断していたことに基づき、それを学校のカリキュラムに組み込んでいるそうです。なんとスピリチュアルな。でも、子どもたちの調子にも確かに影響しているようなんです。こちらには、明日から4名(ストマス・学部)の学生がお世話になります。よろしくお願いします。


Selwyn Primary School訪問

2校目。筆者もお世話になるSelwynを訪問しています。こちらも歓迎のハカ。あれ? 1校目と何か違う。なんとハカは1種類ではありません。ハカは1日にしてならずなのです。また、伝統曲を我々に披露してくださったのですが、フルバージョンを紹介したら、長くなりすぎるので「あなたたちを歓迎します」という部分をアレンジしてくださっていたそうです。我々も2校に「ふるさと」の斉唱で返礼させていただき、指揮は、宮崎先生(学生代表・はっぴ着用)でした。明日からの実習も日本代表として精一杯、一緒に勉強させていただきます。

噴水は、校庭から湧き出ていて、ここロトルアは温泉地ですので源泉が噴出しているそうなんです。マウリ的には、水は「清め」の効果があるらしく、我々も手を洗ったり、試飲させていただり、各々の禊をさせていただきました。右下の写真はマウンテンバイクのロードが校内にあるんだそうです。ここロトルアはそれを競技にしている人が多いんだとか。こちらのコースについては、野村先生がレポートしてくださるそうなので、楽しみにしていてください。写真右上のさらに右、黒アウターの男性は、Selwynのワクワクさんです。電気、木工なんでもこいのスペシャリストで、写真のスケボーは彼のハンドメイドなんだそうです。明日から同じく学生4名(現職2名、ストマス2名)がお世話になります。

Western Heights High School 訪問 (以下WH2Sと略)

筆者が高校教員ですので、高校も見学コースに入れてくださっていました。ありがとうございます。こちらの高校はSelwynからの生徒も多数入学するそうで、日本でも指導経験がある先生が我々を案内してくださいました。今週木曜は新入生説明会(17:30~)が予定されているようです。また、日本からの留学生2名とも偶然敷地内で記念撮影をすることができました。WH2Sは1200人の生徒が在籍しており、ラグビーの強豪校なんだそうです。今、NZは教育改革の真っ最中なんだそうで、どういう学校にしたいか模索されているようです。私は、そのビジョンを生徒に共有し、「将来、どうなりたいか」を教室まで生徒を訪問し、インタビューされている校長先生に脱帽しました。「学校は10割、管理職で決まる」Facebookで見かけた講演タイトルを思い出しました。

セントラルモール内フードコートで自由食

ご飯の写真ちゃうんかい!と突っ込まれることを覚悟して、これを書いています。上がマウリ語、下が英語の表記です。母国語が2種類あるNZならではの表示だと思いました。ただ、このロトルアがマウリと英語圏の共生がうまくいっており、オークランドや他ではこのようなものは珍しいそうです。先日ロトルアの市長に選ばれたのは30代前半の女性。今日の一番最後で我々に対し、歴史的な側面からニュージーランドを語ってくださったジョンさんが教えてくださいました。


Youth Centre訪問

15歳~24歳の若年層を対象に、仕事の相談や、自分に自信をつけてほしいという願いからYouth Centreが設置されています。防音設備のある部屋でミキシングで音楽を作り出すことができる経験を積んだり、実際にそれを配信している人もいるそうです。また、バリスタを目指し、カフェで使用されている機械をそのまま使いトレーニングできる環境や、ゆったりできるソファがあるカウンセリング室がYouth Centreにはあります。どれくらいのユーザー数がいるかを正確に計測したことはないそうですが、年間延べ5000人がこちらを利用しているそうです。

Education NZのスタッフとロトルア図書館でミーティング

こちらの図書館にて、Education NZのスタッフのジョンさんが1816年から2022年の2世紀にわたるNZの歴史をマウリと白人(パティハ)の抗争をもとに解説していただきました。

今日(8/14)は、たくさんの新しい出会いがありました。明日(8/15)からは、配属校で実習が開始されます。それでは皆さん、「キラ オア!」

(石塚達也)
(付録)


どうも、本日執筆担当の石塚です。今日はホームステイ先の家族に紹介してもらい、Selwyn校の実習生4名でポリネシアン・スパへ行ってまいりました。ホストマザーが気を遣ってくださり、我々日本人4名を各家庭を回って送迎してくださいました。写真は、一足早く温泉を上がった、筆者の右腕です。うまく他の方が入り込まないようにトリミングしてありますので、スパの様子がうまく伝わるか心配ですが。私の眼前の温泉プールは、夜光と合わせれば、さながらナイトプールといったところでしょうか。私はナイトプールの経験がないので、雰囲気だけでお話しているのはご了承ください。また、コンタクトレンズをホームステイ先に置き忘れるという痛恨のミスが発生。視力0.01の私はどんなにいい景色さえもその視覚にとらえることができませんでした。すべてがピンボケ映像です。こちらの施設紹介については、宮崎先生、野村先生のお二人に委ねたいと思います。

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として実施されています。