2023年8月15日火曜日

研修報告: 海外学校臨床実習 2日目

8月14日(月)

本日は、各校訪問(実習校2校+高校1校)とロトルアでの学習会(Youth Centre&Education NZスタッフミーティング)がありました。昨日は19:00から就寝して12時間も爆睡した人もいました。2日目の訪問に向けて充電はバッチリです。筆者は24:00就寝です。ホストファミリーには、「遅い!私たちは22:00に寝るわよ」と言われてしまいました。日本の皆さん、睡眠時間は十分に確保してお仕事にあたってください。

Te Rangihakahaka School訪問

歓迎のハカ。当たり前かもしれませんが、何を言っているかわかりませんでした。しかし、迫力。以前、ラグビーNZ代表が試合前にすることで話題になりました。見とれた我々は思わず「拍手!」しかし、のちに現地ガイドさんに、「ハカはパフォーマンスではないので、静観が適切でしょう」とご指導いただきました。「正しい知識は、身に着けてこそ」を実感しました。右下の写真は、校内を案内していただいてる最中に子どもたちがかけよってきてくれて、10:00からの朝の会に我々を連れて行ってくれました。

こちらの学校は、マウリが月の満ち欠けをもとに吉凶を判断していたことに基づき、それを学校のカリキュラムに組み込んでいるそうです。なんとスピリチュアルな。でも、子どもたちの調子にも確かに影響しているようなんです。こちらには、明日から4名(ストマス・学部)の学生がお世話になります。よろしくお願いします。


Selwyn Primary School訪問

2校目。筆者もお世話になるSelwynを訪問しています。こちらも歓迎のハカ。あれ? 1校目と何か違う。なんとハカは1種類ではありません。ハカは1日にしてならずなのです。また、伝統曲を我々に披露してくださったのですが、フルバージョンを紹介したら、長くなりすぎるので「あなたたちを歓迎します」という部分をアレンジしてくださっていたそうです。我々も2校に「ふるさと」の斉唱で返礼させていただき、指揮は、宮崎先生(学生代表・はっぴ着用)でした。明日からの実習も日本代表として精一杯、一緒に勉強させていただきます。

噴水は、校庭から湧き出ていて、ここロトルアは温泉地ですので源泉が噴出しているそうなんです。マウリ的には、水は「清め」の効果があるらしく、我々も手を洗ったり、試飲させていただり、各々の禊をさせていただきました。右下の写真はマウンテンバイクのロードが校内にあるんだそうです。ここロトルアはそれを競技にしている人が多いんだとか。こちらのコースについては、野村先生がレポートしてくださるそうなので、楽しみにしていてください。写真右上のさらに右、黒アウターの男性は、Selwynのワクワクさんです。電気、木工なんでもこいのスペシャリストで、写真のスケボーは彼のハンドメイドなんだそうです。明日から同じく学生4名(現職2名、ストマス2名)がお世話になります。

Western Heights High School 訪問 (以下WH2Sと略)

筆者が高校教員ですので、高校も見学コースに入れてくださっていました。ありがとうございます。こちらの高校はSelwynからの生徒も多数入学するそうで、日本でも指導経験がある先生が我々を案内してくださいました。今週木曜は新入生説明会(17:30~)が予定されているようです。また、日本からの留学生2名とも偶然敷地内で記念撮影をすることができました。WH2Sは1200人の生徒が在籍しており、ラグビーの強豪校なんだそうです。今、NZは教育改革の真っ最中なんだそうで、どういう学校にしたいか模索されているようです。私は、そのビジョンを生徒に共有し、「将来、どうなりたいか」を教室まで生徒を訪問し、インタビューされている校長先生に脱帽しました。「学校は10割、管理職で決まる」Facebookで見かけた講演タイトルを思い出しました。

セントラルモール内フードコートで自由食

ご飯の写真ちゃうんかい!と突っ込まれることを覚悟して、これを書いています。上がマウリ語、下が英語の表記です。母国語が2種類あるNZならではの表示だと思いました。ただ、このロトルアがマウリと英語圏の共生がうまくいっており、オークランドや他ではこのようなものは珍しいそうです。先日ロトルアの市長に選ばれたのは30代前半の女性。今日の一番最後で我々に対し、歴史的な側面からニュージーランドを語ってくださったジョンさんが教えてくださいました。


Youth Centre訪問

15歳~24歳の若年層を対象に、仕事の相談や、自分に自信をつけてほしいという願いからYouth Centreが設置されています。防音設備のある部屋でミキシングで音楽を作り出すことができる経験を積んだり、実際にそれを配信している人もいるそうです。また、バリスタを目指し、カフェで使用されている機械をそのまま使いトレーニングできる環境や、ゆったりできるソファがあるカウンセリング室がYouth Centreにはあります。どれくらいのユーザー数がいるかを正確に計測したことはないそうですが、年間延べ5000人がこちらを利用しているそうです。

Education NZのスタッフとロトルア図書館でミーティング

こちらの図書館にて、Education NZのスタッフのジョンさんが1816年から2022年の2世紀にわたるNZの歴史をマウリと白人(パティハ)の抗争をもとに解説していただきました。

今日(8/14)は、たくさんの新しい出会いがありました。明日(8/15)からは、配属校で実習が開始されます。それでは皆さん、「キラ オア!」

(石塚達也)
(付録)


どうも、本日執筆担当の石塚です。今日はホームステイ先の家族に紹介してもらい、Selwyn校の実習生4名でポリネシアン・スパへ行ってまいりました。ホストマザーが気を遣ってくださり、我々日本人4名を各家庭を回って送迎してくださいました。写真は、一足早く温泉を上がった、筆者の右腕です。うまく他の方が入り込まないようにトリミングしてありますので、スパの様子がうまく伝わるか心配ですが。私の眼前の温泉プールは、夜光と合わせれば、さながらナイトプールといったところでしょうか。私はナイトプールの経験がないので、雰囲気だけでお話しているのはご了承ください。また、コンタクトレンズをホームステイ先に置き忘れるという痛恨のミスが発生。視力0.01の私はどんなにいい景色さえもその視覚にとらえることができませんでした。すべてがピンボケ映像です。こちらの施設紹介については、宮崎先生、野村先生のお二人に委ねたいと思います。

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として実施されています。

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