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2024年11月6日水曜日

帰国報告会のご案内(11月16日)

北欧教育研究会にて、以下の通り帰国報告会を企画しました。(チラシもご覧ください)

今回は対面のみでの実施となりますが、どなたでもご参加いただけますので、 ご関心のある方はぜひお申し込みください。(事前申込制)

【日時】 2024年11月16日(土) 14:00~16:00
【場所】信州大学教育学部 N101教室
【発表】中田麗子さん(信州大学)「保護者が出会ったスウェーデンの保育園と学校」      子ども「小学生が体験したスウェーデンの学校」  
    ・教室での決まりごと(小2女児)
    ・スマートフォンと宿題について(小5男児)
    林 寛平さん(信州大学)「教育学者、空を飛ぶ」

・研究会終了後に懇親会を予定しております。参加をご希望の方は申込フォームでお知らせください。 ※会場での撮影・録音はご遠慮ください。事務局では、記録用に会場で撮影・録音する場合があります。

【申込方法】 11月9日(土)までに下記申込フォームにご記入ください。 https://forms.gle/sjFqNpmCGpdcRLsr9 皆さまのお申込みをお待ちしております。

2023年9月29日金曜日

国際セミナーのご案内

International Seminar on Shifting Boundaries of Public/Private Education


スウェーデン・ウプサラ大学からStina Hallsén准教授をお招きして、教育における公私境界の揺らぎに関するセミナーを開催します。オンライン配信もしますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。

日時: 2023年11月9日(木) 15:00-17:00

場所: 信州大学教育学部(長野市)N101教室
  ※事前申し込みの方にはZoom配信も予定しています

内容: 
  • Stina Hallsén, "Homework Support in Sweden"
  • Reiko Nakata Hayashi & Kampei Hayashi, "Rise and Expansion of Public Juku in Japan"
  • Discussion, Q&A
 ※講演および質疑応答は英語で行われます。
  通訳はありません。

申込方法: 当日会場にいらっしゃる方は事前の申し込みは不要です。オンラインで参加をご希望の方は、Zoom IDを連絡しますので、11月8日(水)までに以下のフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/JmW8Z4BERjFZ41fXA


登壇者紹介:
Stina Hallsén(スティーナ・ハルセーン)(写真)
https://www.katalog.uu.se/profile/?id=N6-909
スウェーデン・ウプサラ大学教育学部准教授。教師教育、カリキュラム論、教育政策。スウェーデンでは社会経済的格差を学校に持ち込ませないためにも、宿題は学校の責任でサポートすることになっています。近年、民間企業が宿題支援員の派遣事業に参入するなどして、内側からの民営化が起こっています。宿題サポートを事例に、公私境界の揺らぎについてご講演いただきます。

中田麗子 (Reiko Hayashi Nakata)
https://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.ghSVumyC.html
信州大学大学院教育学研究科研究員、ウプサラ大学客員研究員、オスロ・メトロポリタン大学客員研究員。教師教育、保育学、比較教育学。公営塾研究プロジェクトでは、2022年に全国の自治体を対象としたアンケート調査を実施しました。過疎化に危機感を抱く自治体などが、地域の魅力化のために地元の小中高校生のために公営塾を設置する場合があり、近年特に広がりを見せています。初めて行った全国調査の二次分析をもとに、公営塾設置自治体の特徴などについて発表します。

林寛平 (Kampei Hayashi)
https://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.ZeTeOpkh.html
信州大学大学院教育学研究科准教授、ウプサラ大学客員研究員。比較教育学、教育政策学、教育行政学。スウェーデンを中心とする北欧の教育を研究するとともに、最近は『教育の輸出』政策に着目してグローバル教育政策市場の拡大について研究しています。そうした国際的な視点から見た日本の公営塾の特徴について発表します。

※この国際セミナーは、JSPS科研費JP21K18501「公営塾の全国調査にもとづく効果と課題の分析」(研究代表者:林寛平)の成果発表として実施します。科研課題の進捗については公営塾科研プロジェクトのウェブサイトをご覧ください(https://publicjuku.com/)。

※信州大学教育学部とウプサラ大学教育学部は学術交流協定を締結しています。両校はこの協定をもとに、学生・院生の相互派遣、教職員・研究者の交流、大学院教育における協力、学術情報交換、共同研究、会合やシンポジウムの開催などの取り組みを実施し、教育・研究の一層の充実につなげることを目指します。本セミナーには、国際共修科目「Education in Global Perspectives II/III」を受講する学生も参加します。

2021年2月24日水曜日

市民講座「北欧の教育と共生社会」のご案内

 新刊『北欧の教育最前線ー市民社会をつくる子育てと学び』(明石書店)を出版したところですが、これにあわせて、北翔大学の市民講座に登壇します。市民講座では、新刊の内容をベースに、紙幅の都合で書ききれなかったことなどを交えてお話しします。また、ご参加の皆さまから関心のあるテーマを伺い、ディスカッションしたいと計画しています。オンラインでどなたでも無料で申し込めますので、ぜひご参加ください。

「北欧の教育と共生社会」
(北翔大学札幌円山キャンパス 北方圏学術情報センター連続市民講座)

【日時】 2021年3月6日(土) 14:00~15:30 (13:50開場)
【内容】(予定につき、変更になる場合があります)

■林寛平(信州大学)

権威を嫌い、立場を超えてお互いを尊重しようとする北欧社会。学校では先生も呼び捨てにされます。「敬称改革」の時代背景や思想についてお話しします。

■中田麗子(東京大学)

アレルギーや宗教上の理由などから、学校給食の特別対応が増えています。スウェーデンではどのような取り組みをしているのか、理想と実態をお話しします。

■本所恵(金沢大学)

スウェーデン語がまったく話せない息子を学校に通わせた経験を踏まえて、支援の必要な子にどのように配慮しているのかをお話しします。「ダウン症の日」(3月21日)の事例から、共生社会の実現に向けた身近な取り組みを紹介します。

■ディスカッション

企画者の石塚誠之(北翔大学)のファシリテーションにより、北欧の事例を私たちの社会でどのように取り入れられるのかを議論します。参加の皆様の活発な議論を期待しています。

【申込】以下のURLから事前にお申し込みください。お申込みいただいた方にZoomのURLをお知らせします。

http://bit.ly/2NpIbgb

皆さまのご参加をお待ちしております。

2020年12月27日日曜日

関連学会等イベント(2021)

1. 国内学会等 

日本教育学会 第80回大会

 開催期間 2021年8月25日(水)~27日(金)

 会場 オンライン(筑波大学)

 発表申込 2021年4月1日(木)~5月7日(金)

 参加申込 2021年6月上旬より

日本比較教育学会 第57回大会

 開催期間 2021年6月25日(金)~27日(日)

 会場 オンライン(筑波大学)

 発表申込 2021年3月1日(月)~4月7日(水)18:00まで

 参加申込 2021年3月1日(月)~6月27日(日)12:00まで

日本教育社会学会 第73回大会

 開催期間 2021年9月11日(土)~12日(日)

 会場 オンライン (関西学院大学)

 発表申込 2021年6月14日(月) 10:00~7月14日(水) 18:00

 参加申込 2021年6月14日(月) 10:00~8月27日(金) 17:00

日本教育行政学会 第56回大会

 開催期間 2021年10月8日(金)~10日(日)

 会場 オンライン (福岡大学)

 発表申込 2021年7月30日(金)17:00まで

 参加申込 会員のみ


2. 国際学会等

WERA 2020+1 (World Education Research Association Focal Meeting)

 開催期間 (大会)2021年7月7日~9日 (ワークショップ)2021年7月6日

 会場 オンライン(Universidad de Santiago de Compostela, Spain)

 発表申込 2020年12月12日

 参加申込 2021年4月1日~2021年6月20日

 今後の予定 WERA2022 Focal Meeting, San Diego (2022年4月22日-25日、発表申込 2021年8月26日)

ECER 2021 (European Conference on Educational Research)

 開催期間 2021年9月6日

 会場 オンライン (Geneve, Switzerland)

 発表申込 2020年12月1日~2021年1月31日

 参加申込 2021年4月1日~

 今後の予定 ECER2022 Yerevan State University in Armenia(2022年8月22日-26日)

NERA 2021 (Nordic Educational Research Association's Annual Congress)

 開催期間 2021年11月3日~5日

 会場 Odense (Denmark)

 発表申込 2021年2月15日~2021年4月15日

 参加申込 2021年5月13日~2021年6月10日

 今後の予定 NERA2022 アイスランド(2022年6月か8月)

AERA 2021 (American Educational Research Association's Annual Meeting)

 開催期間 2021年4月8日~12日

 会場 オンライン

 発表申込 ~2020年8月14日

 参加申込 2021年5月13日~2021年6月10日

   今後の予定 AERA2022 サンディエゴ(2022年4月22日~25日)、AERA2023 シカゴ(2023年4月13日~4月16日)、AERA2025 オーランド

9th IEA International Research Conference (IRC)

 開催期間 2021年11月14日~15日

 会場  Mohammed Bin Rashid University of Medicine and Health Sciences, Dubai Healthcare City, Dubai, (UAE)

 発表申込 2020年9月1日~2021年4月11日

 参加申込 2021年6月15日~2021年10月19日

CESA 2020 (Comparative Education Society of Asia, 12TH BIENNIAL CONFERENCE KATHMANDU 2020)

 開催期間 (大会)2021年9月25日~26日 (プレ大会)9月23日~24日

 会場  オンライン (Kathmandu, Nepal)

 発表申込 2021年1月1日~3月31日

 参加申込 2021年6月30日~

WCCES XVIII World Congress (XVIII World Congress of Comparative Education Society)

 開催期間 2022年7月18日~22日

 会場  Bangalore (India)

 発表申込 未定

 参加申込 未定


2019年10月9日水曜日

ワークショップ「『教育の輸出』政策の実態と課題」のご案内

埼玉大学で開催される日本教育行政学会第54回大会において、以下のワークショップを開催します。ご関心のある方はぜひご参加ください。

特別企画(国際交流委員会ランチョンWS)「教育の輸出」政策の実態と課題

日時: 2019年10月19日(土) 12:00~13:00

場所: 埼玉大学 教育学部 A棟 A324

趣旨説明: 貞広斎子(千葉大学) 今期の委員会活動との関係性について
報告: 林寛平(信州大学・ウプサラ大学)「教育の輸出」をめぐる教育行政学的課題  
報告: 植田みどり(国立教育政策研究所)イギリスにおける実態―教員研修の事例―

趣旨: 
 大規模国際アセスメント(PISA等)が実施されるようになり、教育政策が国境を越えて流通している。ニュージーランド、フィンランド、日本などは「教育の輸出」国家戦略を策定し、義務教育段階の教育政策(実践を含む)や助言を海外アクターに提供し、収益を上げている。拡大するグローバル市場の中で、世界最大の教育企業でイギリスを拠点にするPearson社やJames Tooley教授(ニューカッスル大学)らが出資しガーナにOmega Schools社が創設された。Omega Schools社はガーナ国内で低コスト私立学校チェーンを展開するだけでなく、リベリアにも進出し、自らが「輸出」アクターとなっている。このような事象は極めて流動的で、商業活動であるがゆえに全体像の把握が難しい。その上、個別事例の課題はもとより、構造的・国際的な問題が懸念され、教育行政学のアプローチからも検討が求められている。

 教育サービスの貿易は、「サービスの貿易に関する一般協定」(GATS)において分類されて以降、初等教育にも範囲を広げてきた。任意で参加することが多い高等教育とは異なり、多くの国で義務となっている初等教育への海外アクターの参入には倫理的な課題が懸念される。今後日本も、輸出国になると同時に、市場としても見られることになり、これにより生じる公教育の変容についても学術的な検討が必要である。 そこで本企画では、「教育の輸出」政策の事例を持ち寄り、教育行政学に向けられた課題を検討する。まず、貞広より、今期の委員会活動と本企画の関連性について説明した後、国際交流委員会から林・植田の2名が報告する。

 今期の国際交流委員会では、2017年の大会時に国際シンポジウム「国際アセスメント時代における教育行政」を開催した。2019年3月にはJ. ジェニングズ著『アメリカ教育改革のポリティクス―公正を求めた50年の闘い―』書評会を開き、5月には韓国での国際シンポジウム「政策変容期における政策の安定性・合理性確保のメカニズムに関する国際比較」に参加している。また、8月には世界教育学会(WERA)でシンポジウム「Externalization and Internalization: Referencing and adaptation of external policies in the Japanese education system」を開催した他、講演会「グローバルシティにおける教育改革とスクールリーダーシップの動向と展望」を行った。こうした機会を通じて、グローバル化と教育政策、教育と政治との関係性、Externalization and Internalizationについて議論を深めてきた。本企画はこれらの議論をベースにしている。

 林は「教育の輸出」関する先行文献を検討し、現象の定義と研究動向を整理した上で、教育行政学のアプローチから研究上の課題を報告する。特に、シンガポールやフィンランドのように、植民地を持った経験のない新興「起業家的国家」(entrepreneurial state)の性格を持つの事例と、英米の伝統的な対外政策を比較し、開発支援を通じた教育政策への関与の在り方を検討する。このような世界的な動向を踏まえて、文部科学省等が進める「日本型教育の海外展開推進事業」(EDU-Portニッポン)の課題を指摘する。

 植田は、イギリス(イングランド)での動向について紹介する。例えば、ロンドン大学教育学部(IoE)では、イギリスで制度化されている管理職研修プログラムを中東やアジアの国々において各国の事情に応じてカスタマイズして提供している。またCambridge Educationは英語教育のノウハウを活用して独自の英語教員のスタンダードを開発してアジアの国々において研修プログラムの提供と資格認証を行っている。このようにイギリス国内で開発されたプログラムを積極的に海外に輸出している。このような動向を紹介しながら、これらの組織が、どのように各国の事情に合わせたシステムやプログラムの開発を行っているのかを報告する。

 これに加えて、「教育の輸出」のアクターであるOmega Schools社より広報担当社員のJohn Kokro Frimpong氏とリベリア事業責任者のMichael Bonney氏をお招きし、具体的な事例を補足的に説明してもらう。ゲスト2名には、イギリス・Pearson社との資本関係やリベリアでのビジネスの収益がどのように扱われているのかについてもお話しいただく。また、Omega Schoolsの設立者であるKen Donkoh氏が最近経営から退いたことについて、その背景事情とその後の経営体制について話を伺う。 

 本企画では、限られた時間ながら、学術交流のために有効に活用するために、昼食を持ち寄ってワークショップ形式で行い、国際交流委員会でのこれまでの議論を学会員と共有する機会としたい。そのため、参加者に発言を求めることがある。なお、ワークショップの一部は英語で行われる。

【中止】セミナー「ガーナにおける低コスト私立学校運営とリベリアにおける展開」のご案内

【キャンセル】講師の2人が来日できなくなったため、本イベントは中止になりました。

 ガーナのオメガ・スクールから社員を招き、エデュ・ビジネスと「教育の輸出」の実態についてお話しいただきます。オメガ・スクールは世界最大の教育企業Pearson社が出資して2008年に設立された営利企業で、ガーナで低コストの私立学校チェーンを運営し、2万人以上の生徒を抱えています。また、最近はリベリアにも展開しています。

 申込み不要、参加費無料で学外の方もご参加いただけます。

科研費セミナー「ガーナにおける低コスト私立学校運営とリベリアにおける展開」

日時: 2019年10月17日(木) 13:00~15:00

場所: 信州大学教育学部 北校舎(N館)3階 N303教室

講師: John Frimpong Kokro氏(オメガ・スクール社員・広報担当)
   Michael Bonney氏(オメガ・スクール社員・リベリア事業責任者)

司会: 林 寛平(信州大学大学院教育学研究科・准教授)


本研究はJSPS科研費(16H05960)「グローバル教育政策市場のインパクトに関する国際比較研究」(若手研究(A))の助成を受けたものです。

2019年3月7日木曜日

サバティカル成果報告会の開催について

2018年3月から1年間、信州大学教育学部からサバティカル(研究休暇)をいただいて、スウェーデン・ウプサラ大学を拠点に研究を進めました。この間の研究の成果と進捗を共有するために、報告会を開催します。どなたでもご自由にご参加ください。

キーワード: グローバル教育政策市場、教育の輸出、Edu-Port Japan (日本型教育の海外展開)、国際学力調査、リベリア、ガーナ、ベトナム、Qatar-Finland International School

日時: 2019年3月20日(水) 14:40~16:10
場所: 信州大学教育学部 N304教室

報告者: 林 寛平 (信州大学教育学部・准教授、ウプサラ大学教育学部・客員研究員)

日程:

14:40-15:30 報告
  1. これまでの研究とサバティカル期間の研究計画
  2. サバティカルによる成果と進捗
  3. 今後の研究計画

15:30-16:10 質疑応答

申込: どなたでもご自由にご参加ください。

Facebookイベントページ: https://www.facebook.com/events/2039897126087684

※科学研究費補助金「グローバル教育政策市場のインパクトに関する国際比較研究」(若手研究(A) 16H05960)、「国際アセスメントの開発過程における政治的メカニズムの分析」(挑戦的萌芽研究 16K13521)の報告を兼ねています。

2017年9月29日金曜日

国際シンポジウム「国際アセスメント時代における教育行政」のお知らせ

日本教育行政学会と韓国教育行政学会が隔年で主催する国際シンポジウムが以下の通り開催されます。シンポジウムは公開で行われますので、学会員でなくても申込不要・無料でご参加いただけます。ご関心のある方はぜひご参加ください。

※資料の残部があります。ご希望の方は実費にて郵送しますので、メールで送付先をお知らせください。(配布終了)

国際シンポジウム「国際アセスメント時代における教育行政」

日時: 2017年10月14日(土) 13:00~16:45

場所: 日本女子大学 目白キャンパス 香雪館401教室

趣旨: 近年、国際アセスメント、特にPISAが多くの国・地域の教育政策、教育改革に少なからぬ影響を与えている。「学力」の国際比較における優位性を獲得あるいは確保するために、教育内容のスタンダード化やテストとアカウンタビリティ政策を重視するようになった国・地域が多いが、対応の仕方は一様ではない。また、ある国や地域で功を奏したとされる改革や政策が外国に「輸出」されるという現象も現れている。本シンポジウムでは、このように児童・生徒の「学力」のみならず、各国及び地域の教育政策の効果も比較対象となる「国際アセスメント時代」の教育行政の課題をテーマに検討を行う。

報告者: 金 龍      清州教育大学 (韓国)
             Bob Lingard    The University of Queensland (オーストラリア)
             Eva Forsberg    Uppsala University (スウェーデン)(登壇なし)
             Daniel Pettersson    University of Gävle (スウェーデン)
             澤野 由紀子    聖心女子大学
司会:    小島 優生   獨協大学
ファシリテーター: 林 寛平    信州大学

シンポジウムの詳細・発表資料等については以下のリンクをご覧ください。
http://www.jeas.jp/act/conf/

また、翌日(10月15)には、一部報告者を招いて小規模な研究会を開催します。併せてご参加ください。(こちらは、10月6日までにお申込が必要です)
http://nordiskutbildning.blogspot.jp/2017/09/201710.html

【報告者略歴】
Bob Lingard: クイーンズランド大学教授、社会学的視点から教育政策を研究し、Global Education Policyやテスト政策について、多くの論文・著作を発表。主な近著に、Globalizing Educational Accountabilities (Routledge, 2016), The International Handbook of Global Education Policy (Wiley, 2016), National Testing in Schools: An Australian Assessment (Routledge, 2016)など

Eva Forsberg: ウプサラ大学教授、数々の研究プロジェクトのリーダーを歴任する中で、教育ガバナンスやアセスメント文化の研究を進めている。主な近著に、Mølstad, C., Pettersson, D. & Forsberg, E. (forthcoming) A Game of Thrones: Organising and Legitimising Knowledge through PISA Research. European Educational Research Journal.

Daniel Pettersson: イェヴレ大学准教授、Dr. Eva Forsbergとともに、現代における国際アセスメント指標の活用実態と歴史についての研究を進める。主な近著にLindblad, S., Pettersson, D. & Popkewitz, T.S. (forthcoming) Numbers, Education and the Making of Society: International Assessments and Its Expertise. Routledge: London & New York.

金 龍: 清州教育大学教授、教育改革や規制緩和改革について、批判的検討を行い、研究を進めている。主な近著に、Tracing the discourse of autonomy around the education reform of the 1990s in Korea: A critical discourse analysis (Journal of Educational Administration and Policy, v.1.n.1. 2016. pp.41-52)

澤野 由紀子: 聖心女子大学教授、主な研究課題は、ヨーロッパの生涯学習政策とその効果、能動的市民性を育む教育内容・方法の国際比較研究、北欧諸国の子ども行政システム、ロシア・CIS諸国の教育改革。主な著書に、『揺れる世界の学力マップ』(明石書店、2009年、共編著)、『教育改革の国際比較研究』(ミネルヴァ、2007年)等。

※本研究はJSPS科研費 JP16K13521, JP16H05960の助成を受けたものです。

2015年10月21日水曜日

宝槻泰伸氏講演会 「探求型学習で子どもが能動的に学ぶ方法論」を開催しました

  1. 実施報告

  2. 当日の様子

  3. 感想

開催のご案内はこちら


1. 実施報告

 平成27年9月26日土曜日、信州大学教育学部キャンパスにおいて、「ヤバい家庭教育―宝槻泰伸さんから学ぶ「探求型学習」で子供が能動的に学習に取り組む方法論」を開催いたしました。この講演会は「社会教育演習」の授業の一環で学生が企画・運営のすべてを行いました。

 チラシを配布した教育学部周辺の小学校の保護者の方や、折り込み広告を配布したエリアにお住まいの方、高校生や大学生といった学生にも参加していただき、合計で40人ほどの方にお越しいただきました。講演会の講師の宝槻泰伸さんは、『塾にも学校にも通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話』(徳間書店、2014)の著者でいらっしゃいます。今回は、宝槻さんご自身の経験を踏まえた家庭教育のお話や、宝槻さんが現在取り組んでおられる「探求型学習」についてのお話など、2時間講演をしていただきました。参加者同士が意見を交わしあう場も設けられ、非常に活発な講演会となりました。 講演会では、宝槻さんが普段開講しておられる「探究学舎」の授業を体験するという場面もあり、参加者の皆さんは数字の歴史について興味深く学んでおられたのとともに、こういう風に勉強すれば子どもも探求心を持って学習できるかもしれないというヒントを得ることができた方も多かったのではないでしょうか。

 「子どもの心に火をつける」「子どもの探求心に種をまく」「子供とともに無計画に驚きと感動を」など、宝槻さんからのメッセージが、参加していただいた皆さんに響いたように思います。また、講演会の満足度も94%(任意記入のアンケートで満足、非常に満足に回答した割合)と非常に高く、参加していただいた皆さんに有意義な時間を過ごしていただけたと思います。

 すべて学生での運営となり、至らない点があったかと思いますが、ご都合をつけてご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。(学生一同)


2. 当日の様子


 会場準備の様子

 白熱した講演会
 
  講演後には講師の前に長蛇の列


3. 感想

  • 親の立場で、子どもに何かやらせるという観点ではなく、子どもの心に火をつける種まき をしてあげること、勉強になりました。
  • 教師としてどうしていくべきかという考えがより固まった ので良かった。
  • 教育は人格形成のために重要である。そのための勉強のやる気を引き出す方法は大変参考 になった。
  • 親とは違った視点で教えていただけて勉強になりました。楽しく聞かせていただけまし た。
  • まさに求めていたテーマでした。求めていた答えは半分手に入れた感がありました。
  • 子育てには、完全なマニュアルはないと思うからこそ、今日の講演は親として基本スタン スが得られ、うれしかったです。ありがとうございました。企画、準備をしていただき学 生の皆様に感謝いたします。
  • 子どもの教育方針に行き詰っていたところで、「種をまくだけでいい」の言葉に勇気づけ られました。ぜひ、長野で教室を開いていただきたいです。
  • 親として、こうでありたいと思うことはあっても、周りの雰囲気や言葉に流されてしまう 自分がおりました。本日講演をお聞きして、自分たちの親としての役目、公でありたいと 思っていたことは間違っていないと確信いたしました。自信をもって子どもと一緒に楽 しんで学んでいきたいと思います。ありがとうございました!
  • とてもたのしかったです。ただ聞くだけではなくて、参加している感じがとてもよかった です
  • 探求心を持たせるために、親として、もっと子どもと関わる必要性を学んだ。
  • とてもよい講演会だったと思います。学生さんだけの運営で大変かと思いますが、次回も あればぜひ参加したいです。
  • たくさんのヒントを頂けて満足しています。「驚きと感動を一緒に、無計画に」という点 が納得しました。ありがとうございました。
  • 子どもの心に火をつける。すごくハッとした言葉でした。
  • とても楽しかった。探求の種を心に植えさせてもらいました。
  • 親としての役割を考えさせられた。「人生の挑戦」など大切な言葉をありがとうございました。種をまくところは、社会と理科、ということ、「驚きや感動」を持った子がどうな るかなど、大切なことを教えていただき、ありがとうございました。
  • 探求心の種をまける親になるためにはどうしたらよいかと言うことをすごく考えさせら れました。自分の探求心の乏しさを痛感させられる講演会でした。
  • 「探求教育」という言葉をはじめて聞きました。子どもの畑に種をまくことが果たして自 分の子どもたちに出来ているのか自問自答しています。「驚きと感動」を一緒に共有して いた経験を振り返ったときに子どものスポーツを思い浮かべました。
  • 面白かったです。子育てはほぼ終わっている年齢ですが、よかったです!
  • あれをやれ、これをやれと言わず、一緒に楽しんでいこうと思います。ありがとうござい ました。

 運営に当たった学生スタッフと記念撮影

 
平成27年度「社会教育演習」受講生 
 
木寺 祐貴、高橋 明日美、西村 香奈子
剣持 佳季、柳瀬さやか、箕輪 美里
 




2015年9月14日月曜日

宝槻泰伸氏講演会 「探求型学習で子どもが能動的に学ぶ方法論」を開催します

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話や『勉強嫌いほどハマる勉強法』の著者の宝槻泰伸氏をお招きして、以下の通り講演会を開催します。どなたでもご参加いただけます。お申込みはこちらのフォームからお願いします。

なお、本講演会は信州大学教育学部「社会教育演習」の授業課題の一環として、学生有志が企画・運営しています。

ご案内のチラシはこちらからダウンロードできます。

趣旨:
 「新時代の家庭教育」をテーマに、一般の人々、研究に携わる大学教員及び学校教員を対象に講演会を開くことにより、現在問題となっている家庭教育の在り方について多様な視点から見つめ直し、議論のきっかけを作ることを目標とする。本講演会を開催することで、参加者に学校内に向けられがちである教育について違った側面から考える機会を与えたい。


日時  9月26日(土) 開場 13:30 開演 14:00 終了 16:00(予定)
場所  信州大学教育学部 北校舎 N101教室   
                 http://www.shinshu-u.ac.jp/guidance/maps/map01.html#address
内容  「ヤバい家庭教育」~宝槻泰伸さんから学ぶ「探求型学習」で子どもが能動的に学ぶ方法論~

講師紹介:
 高校退学~大検取得~京都大学という特異な経歴を持つ。大学卒業後すぐに起業し、2年間高校で特別講師として教壇に立つ。職業訓練校では、主婦やシニアに社会人基礎力を教える講座が好評を得て、20拠点で実施。また、東京の4つの図書館と連携して高校生が社会人と一緒に仕事について学べる仕組みをつくりつつ、企業研修・教員研修の講師も務める。これらの経験を踏まえて、"探求型の学び"を子どもに伝えようと故郷・東京都三鷹市で塾を開校。

2015年1月16日金曜日

「未来型教育の体験授業ワークショップ」を開催しました

1. 報告
2. 成果物(動画)
3. 感想

  

1. 報告

12月9日(火)と10日(水)、2日間にわたって「未来型教育の体験授業ワークショップ」を開催しました。小学校、中学校、高校、大学の先生方、高校生、大学生、大学院生をはじめ、福祉関係の職員の方、大学職員の方など、子どもや教育に関係する多様な方々にお集まりいただきました。両日でのべ70名ほどの方にご参加いただきました。

1日目の前半は、シンガポール国立教育研究所のチー・キット・ルーイ教授に「ICTが授業と学習をどう変えるのか(How does ICT change teaching and learning?)」と題して1時間弱の基調講演をしていただきました。
1日目の後半は、グループごとに分かれ、「10年後の学校(教育)はどうなっているだろう」かを考えるワークショップを行いました。

2日目は、反転授業とジグソー法の体験授業を行い、1日目に引き続き「10年後の学校(教育)」について考えました。反転授業で用いた教材ビデオは以下の4点です。

1. Khan Academy, “Introduction to Blended Learning” 
2. Intel Teach Elements
3. Panasonic アクティブラーニング―小学校向け 
4. Microsoft’s Concept - Future vision 2020 
5. Apple Future Vision 1987

2日目の終わりには、今回のワークショップのアイデアをまとめたビデオクリップを各班で作りました。



2. 成果物(動画)

すべての動画を再生リストで視聴する場合はこちら




企画・制作 名取亮介・村田博基・藤井善章・鳥山香織・波多腰啓






企画・制作 城田真之・山崎真裕・工藤千尋・山岸孝至






企画・制作 岡村昇・上杉賢士・長坂朋美






企画・制作 三澤道郎・村田真奈・成田顕宏・富山貴子






企画・制作 島田英昭・尾形望・堀本泰寛・古田剛輝


3. 感想


参加者から寄せられた感想のうち、主なものを紹介します。

・ICAPの話が聞けて勉強になった。

・ICTに関して、現場で疑問に思うところを、GSという方法や、様々な方法で知ることができました。貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。

・Looi先生の講演をお聞きして、Group Scribblesなど、すぐ明日からでも実践できそうな道具を紹介していただきました。研修に出るだけでなく、自分で実践できるようにしたいです。

・10年後の教育、考えなければいけないことですし、想定しないといけないなあと反省しました。

・後半からの参加でしたが、やっぱり大学の講義を普通に受けるよりも、いろいろな年代、いろいろな職の人と関わって話し合えるのは非常に有意義でいいなー、と思いました。

・ワークショップは非常に有益なディスカッションができました。

・立場や年令の違う方々と話をさせていただいたことで、自分の考えが少し明確になりました。

・ICT教育に関して、ICTが普及することによって、教師がなくなるということは決して無いと感じたが、ICTを道具として使い方を教師自身がしっかり理解しておかないといけないと感じた。

・ワークショップ非常に教育について考えさせられました。

・未来型教育について、たくさんの人たちと議論することができて、とても楽しかったです。やはり、ICTの推進に伴って教育学の視点は非常に重要だということが再確認できました。これからの教育の中で、先生や学校の役割はどのように変化し続けていくか?子どもたちが変化するだけでなく、社会の一員として、私たちの意識も、大きく変えていかなければいけないと思います。

・学生、教員だけでなく、介護職の方などとも同じグループになり、それぞれの立場での未来型教育の必要性がわかりました。グループのメンバー構成によりトークやスタイルに差異があるとは感じましたが、白熱したディスカッションができました。

・ゲームやPCを使った教育に大変興味があったのでいい機会となりました。有難う御座いました。

・ICTの可能性を多くの人と話し合うことができ、楽しかったです。

・知らない事、今まで考えもしない事がたくさん学ばせて頂いたように思います。

・議論を通してICTや教育について色々な考え方があり、多くを学ばせて頂いたように思います。

・ワークショップ(多様性を活かして相互作用により創造する)ど導入部分の意図、目的、方向性の様々なものが見えず混乱しました。そもそもこういった事があったのかは不明ですが…反転授業(体験)、ワールドカフェ風WS、映像制作WS、コンテンツが多く時間内に終えるのは無理があるように感じました。また、どこにフォーカスして学べば、体験すればよいのか分かりませんでした。参加者による所もあるかもしれませんが。

・ICT活用は無限の可能性に満ち溢れていると思いますが、不易流行も大切にしながら、学びを一人一人が大切にできる社会、学校教育ができれば良いと考えます。

・高校生1人の参加でしたが、最初はとまどいがあったものの、非常に興味深く参加させていただきました。高校生会議などで今の教育について考える機会もあったのですが、解決策まで考えることはありませんでしたので、今後はICTに限らず様々な方法を考慮に入れ、solutionを考えていけたらなと思います。

・両日参加させて頂きました。とても勉強になりました。1日目の話合いがとても盛り上がり、もっと話したいと思ってた時に終了してしまったのと、2日目のメンバーが変わってしまったのでせっかく1日目で話をしたことが活かせずに、2日目から来た人と話をしたのが少しもったいないなと思いました。どうせなら2日じっくり取り組みたかったです。

・いつもやっている授業もアクティブラーニングであるということに気付いた。

・10年後の教育について語り合うという内容。それぞれが抱く学校の未来像が違って刺激的だった。


師走に入り、忙しさが募る時期での開催でしたが、平日の夕方という時間帯にもかかわらず、多くの方にお越しいただき、活発に参加してくださいましてありがとうございました。


このワークショップに関して、ご質問やご意見のある場合には、
信州大学比較教育学研究室 shinshuedu@gmail.com までお問い合わせください。

2014年11月27日木曜日

「未来型教育の体験授業ワークショップ」(12/9-10)を開催します。



【終了しました】報告はこちら


シンガポール国立教育研究所からChee Kit Looi教授をお招きして、以下の通り、国際ワークショップを開催します。どなたでもご参加いただけます。お申込みはshinshuedu@gmail.comまで。

ご案内のチラシはこちらからダウンロードできます。

 趣旨:
コンピュータやインターネットなどの技術革新は学習と授業のあり方を大きく変えました。最近では、反転授業やゲーミフィケーションなど、新しい教育方法が次々と提案されています。これらの指導法は、技術革新によってもたらされましたが、実は技術と切り離しても十分使えます。たとえば、反転授業はインターネットにつながっていなくてもその効果を発揮できますし、ゲーミフィケーションはこれまで使ってきた教材をアレンジすればたちまち魅力的な形に変身します。そこで、ICT( 情報通信技術) の教育活用の先進国であるシンガポールからチー・キット・ルーイ教授をお招きし、地域の方とともに、新しい教育方法を体験するワークショップを開催します。

ワークショップは2 日間で構成され、実際に反転授業やゲーミフィケーション、 ジグソー法などの新しい指導法を体験しながら、「明日から使える」アクティブラーニングのあり方について考えましょう。



日時・内容: 2014年12月9日(火) 16:30~18:30 (一日目)
         2014年12月10日(水)16:30~18:30 (二日目)
場所:     信州大学教育学部 北校舎 N201教室
        アクセス方法はこちら
          http://www.shinshu-u.ac.jp/guidance/maps/map01.html#address
内容:     基調講演 Chee Kit Looi教授(シンガポール国立教育研究所)
        「ICTが学習と授業をどう変えるのか」(仮題)

主催:     信州大学教育学部
後援:     長野県教育委員会・長野市教育委員会

対象・申込み:  どなたでもご参加いただけます。(参加費無料・逐次通訳つき)
           参加ご希望の方は、
           ①お名前 ②性別 ③ご所属(信大生は学籍番号) ④電話番号
           をお書き添えの上、下記までご連絡ください。

         【申込先】信州大学教育学部(担当・林寛平)
          メール shinshuedu@gmail.com FAX 026-238-4203
          ※2 日間連続での参加が望ましいですが、どちらか1 日や部分参加も受付けます。 
          ※折り返し、受付番号をメールでご連絡いたします。
          ※申し込み多数の場合は先着順とさせていただきます。( 最大120 名)




本イベントは「文部科学省地(知)の拠点整備事業」の支援を受けて実施します。