2022年10月13日木曜日

研修報告: 海外学校臨床実習 5日目

10月11日(火)

本日は現地の小学校視察です。水曜日から実習させていただく学校のうち、2校に全員でお邪魔します。一つ目の学校であるNeglingeはストックホルム近郊にある歴史ある昔ながらの小さな学校ですが、一方でBoo Gårdは数年前にできた近代的な建物となっており生徒数も多いです。この違いも意識しながら視察したいと思います。
 

Neglingeには電車で向かいました。今回の電車は改札がなく、電車内でチェックもなかったので無賃でも乗れちゃうのではないかと思ってしまいます(ちゃんと自分たちはお金払ってますよ)。

20分くらい電車に乗り、郊外の住宅地につきました。少し歩くと目的地の学校に到着しました。とても歴史を感じる校舎があり北欧らしさを感じられます。この校舎は1900年ごろストックホルムから建物まるごと移されたらしく築100年を超えているらしいです。

学校内に入ると副校長先生が迎え入れてくださり、部屋の中に入りました。部屋にはたくさんのチョコレートのカップケーキやドーナツみたいなもの、洋ナシ風味の炭酸ドリンクなどを用意して下っていて、豪華に歓迎してくださりました。また、壁には子どもたちの創作物がたくさんあり、こういうところは日本と変わらないなと思いました。

その後副校長先生がこの学校の紹介、日本の算数の授業との比較についてお話していただきました。スウェーデン目線で日本の教育を見ることは、新しい発見にもつながりとてもいい経験となりました。


校舎案内では音楽室兼図工室を見させていただきました。担当の先生がとてもユニークで音楽教育コースの生徒もとても楽しんでいました。


Neglinge の後はBoo Gård に向かいました。Boo Gård では、たくさんの生徒さんが「こんにちは!」と日本語のあいさつで出迎えてくれました。印象的だったのは学校で過ごす子供たちの、キラキラした目と、楽しそうな声です。生徒も先生も、のびのび心地よく過ごし、学ぶことを大切にしている、そんな学校だとわかりました。どのような授業や取り組みをしているのか、明日からのプログラムを通してもっともっと深く知りたいと感じました。



お昼ご飯はBoo Gårdの給食をいただきました。自分で食べたいものを食べたい量食べることができます。日本の給食とはずいぶん違いますよね。学校給食も、Boo Gårdのビュッフェスタイルもどちらもよさがあると思います。学校給食のほかにも、私たちが過ごしてきた学校生活と比べてみるとたくさんの違いを発見できました。



Boo Gårdには就学前の児童が通うプレスクールがあります。子供たちは豊かな自然の中で遊びを通して多くを学んでいきます。先生方はとても研究熱心で、お話を聞いて幼児教育の奥深さを改めて感じました。




学校訪問の後は、再びガムラスタンへ...。夕暮れも町はとても美しかったです。栃木県に行ったことがあるおじさまと、横浜に行ったことがあるチョコレート屋の店主さんに出会いました。二人とも日本語がお上手で、お話しできてうれしかったです。今日まで日本語ならわかるまいと、好き勝手話していました。ですがお二人と交流して、スウェーデンでは日本語がわかる人が意外と多いのかもしれないと気づきました。


(大郷朔矢・前田彩)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

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