アメリカの教育動向(久原みな子)
11月8日に行われた大統領選挙の結果をうけ、米国各地で高校生によるデモが続いた。投票権が18歳からの米国では、高校生の大多数は投票できない。そのため、特にクリントン支持の強かった地域では、大統領選のあった火曜日以降、投票以外でかれらの意見を公に主張する手段として、多くの高校生が授業を欠席してデモに参加した。ワシントンDCでは、2000人を超える中高生が、プラカードを手にホワイト・ハウス周辺など市街を行進、選挙から約1週間後にもメリーランドなどでは、高校生のデモが続いた。
「トランプはわたしたちの大統領ではない」といった選挙結果に対する反発をプラカードに掲げる生徒もいる一方、ワシントンDCのデモに参加した高校生のように、選挙結果を尊重し、米国の分裂ではなく統一や団結を求めようと呼びかける主張や、選挙活動中にトランプ候補が発した様々な差別的発言に対するプロテストとして、選挙中から使われた「愛は憎しみに勝つ(“Love
trumps hate”)」のメッセージを掲げる生徒、移民政策に反対し、多様性を求めてメキシコ国旗を掲げるといったパフォーマンスなどが見られた。
- Emanuella Grinberg and Catherine E. Shoichet. “Students stage anti-Trump walkouts.” CNN, 2016/11/15.
- Perry Stein and Joe Heim. “D.C. students walk out of class to protest Trump.” Washington Post, 2016/11/15.
- Mitchell Byars. “Boulder students walk out of classes in protest of Donald Trump.” Daily Camera, 2016/11/9.
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