2018年9月26日水曜日

研修報告: スウェーデン教育視察 5日目

9月24日

英語教育コースの小岩井啓です。日本とは違った先進的な教育に興味があり北欧研修に参加させていただいています。
今日で研修は5日目。ゾンビマラソンの影響もあり、土日も観光で歩き続け筋肉痛で変な歩き方になりつつあります。少しずつ疲れも蓄積していて今朝僕はとてもひどい顔をしていた思います...

そんな中ではありますが、毎度のように天候には恵まれ、澄み切ったスウェーデンの清々しい朝、バスで30分ほど揺られBoo Gårds Skolaへ。別荘地のような閑静な住宅街のなかに小学校がありました。日本にはない平屋の校舎で、横にとても広い。校長先生や副校長先生に迎えられ、校長室でBoo Gårdsとスウェーデンの教育について紹介していただいた後、学校の中や子ども達の様子を見て回りました。
まず飛び込んできたのは元気一杯の子どもたちです。休み時間に近くにある市のグラウンドを校庭がわりにサッカーや綱引きをして遊ぶ子どもたち。僕たちも混ざって日本対スウェーデンの国際マッチ! バック宙を披露してくれる子もいたり元気はつらつ。そのほかにもいろんな遊びをしている子どもたち。遊び道具の倉庫の中には日本とは比べ物にならないくらいの遊び道具の品揃え。学年ごと外に出る時間を決めたり、子どもたちが飽きないように、また何もすることがない子どもがなるべくいないように環境を整えるという工夫がありました。

その後いくつか授業の様子を見させていただきました。就学前教育クラスでは子どもたちが物語を作り、文章にするのを先生に手伝ってもらったり、自分の世界観を絵やブロックなどで表現したり、みんなに発表したり自分の中にある世界を見てもらうことから表現する力を高めているとのことでした。 

高学年の木工の授業。道具や最新の機器など整った環境の中でおもいおもいの作品に向き合います。 後半はプレスクールを見学させていただきました。


小学校と少し離れたところにあるのですがプレスクールに着くやいなや、歓迎の歌を披露していただきました。とってもかわいい歓迎会。とても嬉しかったと同時に癒されました。 さて校舎の中はというと最近新しく建て替えたばかりでとても綺麗な校舎でした。ドアが少なくユニットになっていて、目的ごとに場所が区切られていたり、写真やイラスト、色を組み合わせて子どもたちが目にする情報を可視化するというような細やかな工夫がありました。
また給食では子どもたちが自分で自分が食べる分の給食を取り自分で食器を片付けるという日本では見られないスタイルでした。3〜5歳のちびっこたちがミートソースで顔を真っ赤にしながらお代わりをし、後片付けをする様子は微笑ましくたくましくありました。 

この学校の近くには綺麗な湖畔があり湖畔沿いに別荘のような大きな住宅が並びます。とても気持ちい散歩コースでもあります。先生方は何か考え事があったり誰かと相談したいことがあると連れ立ってこの散歩道を行くそうです。

今日は半日だけの訪問でしたが日本とは異なる点がたくさん見ることができました。環境的な面での違いやアドバンテージはたくさんあるとは思いますが、日本でもできることや子どもたちの未来を見据えてどんなことをしているのか、子どもたちの持っているものを引き出したり伸ばしたりするにはどんな工夫があるのか気になるところはたくさんあります。

明日からいよいよ一人一人が学級の中に入って実習のようにスウェーデンの授業を体験していきます。より良い収穫になるよう積極的に子どもと先生方とかかわっていければと思います。
(担当: 小岩井啓)


今日の午前中はBoo Gårds skolaにお邪魔し、子どもたちの朝活動やいくつかの授業の様子を見学させていただきました。学校の周りは自然が豊かで、子どもたちは広々とした校庭やコートで思い思いに遊んでいました。 

率直に感じた日本の小学校との一番の違いは、物理的な環境です。白が基調の明るい配色の校舎で、壁にポップな絵柄があったりもします。教室の中は机と机の間隔が広く、机の形も丸いような形で二人掛けでした。日本の学校の校舎と比べると柔らかな印象を受けました。日本の小学校の校舎を同じようにしたらどのような効果があるか気になります。

明日からは授業の導入の様子や子ども同士の関わり合いの姿などに目を向けてみたいと思います。


(担当: 丹羽甲)


※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

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