2015年1月16日金曜日

「未来型教育の体験授業ワークショップ」を開催しました

1. 報告
2. 成果物(動画)
3. 感想

  

1. 報告

12月9日(火)と10日(水)、2日間にわたって「未来型教育の体験授業ワークショップ」を開催しました。小学校、中学校、高校、大学の先生方、高校生、大学生、大学院生をはじめ、福祉関係の職員の方、大学職員の方など、子どもや教育に関係する多様な方々にお集まりいただきました。両日でのべ70名ほどの方にご参加いただきました。

1日目の前半は、シンガポール国立教育研究所のチー・キット・ルーイ教授に「ICTが授業と学習をどう変えるのか(How does ICT change teaching and learning?)」と題して1時間弱の基調講演をしていただきました。
1日目の後半は、グループごとに分かれ、「10年後の学校(教育)はどうなっているだろう」かを考えるワークショップを行いました。

2日目は、反転授業とジグソー法の体験授業を行い、1日目に引き続き「10年後の学校(教育)」について考えました。反転授業で用いた教材ビデオは以下の4点です。

1. Khan Academy, “Introduction to Blended Learning” 
2. Intel Teach Elements
3. Panasonic アクティブラーニング―小学校向け 
4. Microsoft’s Concept - Future vision 2020 
5. Apple Future Vision 1987

2日目の終わりには、今回のワークショップのアイデアをまとめたビデオクリップを各班で作りました。



2. 成果物(動画)

すべての動画を再生リストで視聴する場合はこちら




企画・制作 名取亮介・村田博基・藤井善章・鳥山香織・波多腰啓






企画・制作 城田真之・山崎真裕・工藤千尋・山岸孝至






企画・制作 岡村昇・上杉賢士・長坂朋美






企画・制作 三澤道郎・村田真奈・成田顕宏・富山貴子






企画・制作 島田英昭・尾形望・堀本泰寛・古田剛輝


3. 感想


参加者から寄せられた感想のうち、主なものを紹介します。

・ICAPの話が聞けて勉強になった。

・ICTに関して、現場で疑問に思うところを、GSという方法や、様々な方法で知ることができました。貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。

・Looi先生の講演をお聞きして、Group Scribblesなど、すぐ明日からでも実践できそうな道具を紹介していただきました。研修に出るだけでなく、自分で実践できるようにしたいです。

・10年後の教育、考えなければいけないことですし、想定しないといけないなあと反省しました。

・後半からの参加でしたが、やっぱり大学の講義を普通に受けるよりも、いろいろな年代、いろいろな職の人と関わって話し合えるのは非常に有意義でいいなー、と思いました。

・ワークショップは非常に有益なディスカッションができました。

・立場や年令の違う方々と話をさせていただいたことで、自分の考えが少し明確になりました。

・ICT教育に関して、ICTが普及することによって、教師がなくなるということは決して無いと感じたが、ICTを道具として使い方を教師自身がしっかり理解しておかないといけないと感じた。

・ワークショップ非常に教育について考えさせられました。

・未来型教育について、たくさんの人たちと議論することができて、とても楽しかったです。やはり、ICTの推進に伴って教育学の視点は非常に重要だということが再確認できました。これからの教育の中で、先生や学校の役割はどのように変化し続けていくか?子どもたちが変化するだけでなく、社会の一員として、私たちの意識も、大きく変えていかなければいけないと思います。

・学生、教員だけでなく、介護職の方などとも同じグループになり、それぞれの立場での未来型教育の必要性がわかりました。グループのメンバー構成によりトークやスタイルに差異があるとは感じましたが、白熱したディスカッションができました。

・ゲームやPCを使った教育に大変興味があったのでいい機会となりました。有難う御座いました。

・ICTの可能性を多くの人と話し合うことができ、楽しかったです。

・知らない事、今まで考えもしない事がたくさん学ばせて頂いたように思います。

・議論を通してICTや教育について色々な考え方があり、多くを学ばせて頂いたように思います。

・ワークショップ(多様性を活かして相互作用により創造する)ど導入部分の意図、目的、方向性の様々なものが見えず混乱しました。そもそもこういった事があったのかは不明ですが…反転授業(体験)、ワールドカフェ風WS、映像制作WS、コンテンツが多く時間内に終えるのは無理があるように感じました。また、どこにフォーカスして学べば、体験すればよいのか分かりませんでした。参加者による所もあるかもしれませんが。

・ICT活用は無限の可能性に満ち溢れていると思いますが、不易流行も大切にしながら、学びを一人一人が大切にできる社会、学校教育ができれば良いと考えます。

・高校生1人の参加でしたが、最初はとまどいがあったものの、非常に興味深く参加させていただきました。高校生会議などで今の教育について考える機会もあったのですが、解決策まで考えることはありませんでしたので、今後はICTに限らず様々な方法を考慮に入れ、solutionを考えていけたらなと思います。

・両日参加させて頂きました。とても勉強になりました。1日目の話合いがとても盛り上がり、もっと話したいと思ってた時に終了してしまったのと、2日目のメンバーが変わってしまったのでせっかく1日目で話をしたことが活かせずに、2日目から来た人と話をしたのが少しもったいないなと思いました。どうせなら2日じっくり取り組みたかったです。

・いつもやっている授業もアクティブラーニングであるということに気付いた。

・10年後の教育について語り合うという内容。それぞれが抱く学校の未来像が違って刺激的だった。


師走に入り、忙しさが募る時期での開催でしたが、平日の夕方という時間帯にもかかわらず、多くの方にお越しいただき、活発に参加してくださいましてありがとうございました。


このワークショップに関して、ご質問やご意見のある場合には、
信州大学比較教育学研究室 shinshuedu@gmail.com までお問い合わせください。