2015年9月21日月曜日

研究紹介: スウェーデンにおける外国人児童生徒の教育課題

林寛平「スウェーデンにおける外国人児童生徒の教育課題」, 日本比較教育学会(編)『比較教育学研究』第51号(東信堂, 2015)


本文は機関リポジトリからダウンロードできます。

スウェーデンは移民に最も寛容な政策をとる国のひとつと言われる。最近では人道的な理由による難民や亡命者を積極的に受け入れている。
 本稿ではまず、移民政策の歴史的背景を集団移民時代の経験、労働移民受け入れの条件、社会民主主義イデオロギーの3点から検討した。
 続いて、寛容な移民政策のひとつとして、学習権の保障を取り上げる。具体的には、母語教育、母語による学習ガイダンス、第二言語としてのスウェーデン語教育の3点について法的根拠と実施状況を概観した。その後、昨今の政治情勢の変化において移民に対する態度が変容しつつあることを論じた。
 これらの社会的な動向を踏まえた上で、後半では、外国の背景をもつ子どもたちが直面する教育課題について、学力格差、スクール・セグリゲーションの進展、学校と家庭における生徒のアイデンティティの齟齬の3点を指摘した。

 本研究は、日本比較教育学会第50回大会(名古屋大会)における研究委員会企画(課題研究)「外国人児童生徒の教育課題-日欧比較」(代表: 園山大祐・大阪大学准教授)として発表したものを原稿にまとめたものです。

書誌情報 (amazon.co.jp)
 書名: 比較教育学研究 第51号
 出版日: 平成27(2015)年8月
 出版社: 東信堂
 編者: 日本比較教育学会

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