2024年3月20日水曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 9-10日目

本日の研修では、ストックホルム市立図書館を訪問しました。日曜日のため正午になってから開館するという、休みを大切にするスウェーデンらしさを体感しての訪問となりました。中に入ると、メインとなるエントランスホールがあり、晴天によって吹き抜けの円形ホールがより一層美しく感じられました。写真でしか見たことがなかった図書館を実際に目にし、広さに圧倒されました。三階まであるホールは、上から見るとより広く感じられました。ギャラリーを一周歩いたり、反対側から手を振ったりと、これまでの図書館の概念を変え、楽しむことも出来ました。一冊に注目するとスウェーデン語なので分かりませんでしたが、背表紙が魅力的なものばかりで、カラフルな点からもスウェーデンの良さを感じました。



図書館には子ども用の本や絵本がある部屋もありました。世界中の絵本があり、日本の絵本を見つけ親近感を感じました。机とテーブルが用意されており、絵を描いたり話したりしている様子も見られました。絨毯や個室、読み聞かせのために使われる部屋もあり、子どもたちも保護者の方も行きたくなる環境が整えられていることに感動しました。



(A. H.)

私は、グスタフスベリに行って来ました。グスタフスベリは日本でもよく知られる、スウェーデンを代表する食器ブランドです。北欧食器のアンティークショップやイッタラのアウトレット、陶磁器博物館などが集まった、グスタフスベリという街までホテルからバスで30分ほどで着きました。グスタフスベリは海に面しており、風が強かったものの、前日に雪が降っていたとは思えないほど快晴で、どこを歩いても北欧の素敵な街並みを見ることができました。



今回、私はアウトレットやアンティークショップに立ち寄りました。アンティークショップでは、コーヒーカップやスープ皿、花瓶、置物などさまざまな陶磁器が売られており、私はロールストランドのお皿を2枚購入しました。陶磁器以外にもガラスの食器や置物も売られていました。



次に訪れたのは、イッタラのアウトレットです。イッタラはフィンランドの食器ブランドですが、グスタフスベリは1984年にアラビアに買収され今はイッタラグループに入っているそうです。ここでは小花が描かれたボウルを購入しました。



最後に、近くのカフェでタルトを購入して海を眺めながらコーヒーを飲みました。ここはガムラスタンなどとは異なり、地元の方もたくさん訪れていて時間がゆっくりと流れているように感じました。

皆さんもぜひ行ってみてくださいね。

(A. T.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

2024年3月18日月曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 8日目

ウプサラのmalmaskola小学校では実習最終日でした。午前8:00に間に合うように朝7:30にホテルを出ます。私は小学3年生のクラスに行かせて頂きました。

今日は金曜日なので通常の日程とは異なり、通常は午後2時で終わりますが、金曜日は午後1時に終わる日程になっていました。

私が実習中に驚いたことのひとつにスウェーデン語の授業での生徒の様子です。スウェーデン語の授業では先生がスウェーデン語の本を読み聞かせをして、その後生徒に質問を投げかけるという授業の流れになっています。先生が読み聞かせをしているときに生徒たちは各々塗り絵をしたり、切り絵をしたりしていました。私が初めてその場面を見たときに、日本の教育現場ではありえないことだと思いました。日本では教科書を開いて、全員が同じことをする授業スタイルがよく見られる光景であり、本の内容を目と耳から得ています。しかし、なにか作業をしながら本の読み聞かせを聞くことで、生徒たちは騒ぐことなく、耳を傾けるようになっていると思いました。また、席を立っていたり、机の上に座っている生徒がいてもあまり注意しないのは、他の生徒の邪魔をしていないということを先生が確認しているからでした。こうすることで、多動の障害を持つ生徒が立ったり、机の上に座ったりしても悪目立ちすることなく、インクルーシブな教育ができるのではないかと考えました。


学校生活では授業はもちろんスウェーデン語で行われるのですが、子供たちは私がスウェーデン語を話せないことに気がつくと英語でどんどん話しかけてくれました。そして体育の授業では先生のスウェーデン語の説明を英語に訳してくれたり、スウェーデン語で行われた友達との会話も訳してくれたり、先生に英語で説明をするようにお願いしてくれたりと、子供たちの優しさと英語力にすごく助けられました。どの生徒さんもスウェーデン語を英語で訳して私に正確に伝えようとするところや友達同士の会話も伝えてくれるところから、私を置いていかない、1人にしないようにしようとしてくれていることに気づいた。このような生徒たちの気遣いや暖かさがあったからこそ、3日間の実習で楽しく学ぶことができたのだと思います。

改めて、Malmaskola小学校の先生並びに生徒の皆さん、大変お世話になりました。たくさんのことを学ばせていただけて感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

(M. Y.)

Malmaskola小学校実習最終日。

私が担当させて頂いたのは、1年生のクラスです。今日は、体育の授業から始まりました。更衣室で着替えた後、体育館に移動。運動する時は陽気な音楽が流れます。算数やスウェーデン語の授業では大人しい子も、体育では思いっきり体を動かして、素敵な笑顔を見せてくれました。


そして、金曜日は週末前の特別な日。Fikaでは、先生たちが持ち寄ったデザートが並び、いつもよりも豪華なティータイムになります。他にも、Fridaysongを流し、クラスの子供たちと輪になって踊ったり。4時間目の授業がなく、いつもより1時間早い13時に帰ったり。スウェーデンでは、心躍る特別な日として金曜日を大切にしていることを知りました。


最後には、クラスの子供たちが一人ひとり絵を描いて、プレゼントしてくれました。スウェーデン語が話せない私に、表情や身振り、体を使ってコミュニケーションを取ってくれた子供たち。遊びの時間は、一緒に隠れんぼや鬼ごっこをしました。この3日間、たくさん声をかけてくれて、素敵な姿を見せてくれた皆に、感謝の気持ちでいっぱいです。

3日間という短い時間でしたが、日本との違いに驚くことばかりで、学びの多い実習でした。Malmaskolaでは、個々を大切にし、自立して活動に取り組めるように工夫していると感じました。例えば、子供たちのレベルに合わせて、異なるテキストやプリントを用いていたり。イヤーマフや折りたたみパーテーションといった、個々が集中して取り組めるような道具があり、使いたい時に使えたり。子供たちは、自分が何をすれば良いのかを分かった上で活動に取り組んでいるように見えました。

他の学校はどんな様子なのか、同じスウェーデンでも違いがあるのか、ストックホルムの学校を見に行くのが楽しみです。

(A. K.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

2024年3月17日日曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 7日目

Boo Gårds
私たちの実習先はBoo Gårds skolan という学校で、2022年に改築されたところだった。1限目は5年生の歴史の授業を見た。講義型の授業で、15世紀~16世紀の歴史のアニメ風動画を見て数直線に歴史の出来事を書いていった。授業の最後にはiPadでオンラインゲームのようにクイズに答えて得点を競っていた。ゲームで勝ち抜くには授業の内容を理解しておく必要があるため、子どもは授業に集中しようと頑張っていた。


また、この日は5年生のクラスでラジオの大会の本番があり、他の学校と競っていた。クラスの代表が実際にラジオ番組で話し、正解の回答をしていき得点を重ねていくものだった。競技をしている部屋の隣にある教室で、ラジオから試合を聞くのは新鮮だった。代表以外のクラスのみんなは代表の子どもが正解するとフゥ↑と喜び、間違えるとしっかりと落ち込み感情の起伏がはっきりと見えて面白かった。


また、私の担当の先生はSpecial needs teacherで、障害のある子どもや外国籍の子どもに勉強を教えていた。この日はウガンダ出身の子どもにスウェーデン語を教えていた。初めにスウェーデン語の絵本を先生に続いて声に出して読んでいた。絵が左のページ、右にスウェーデン語の文が2つほど書かれていたので視覚的にも内容を理解でき、先生の声を聞いて子どもも声に出して読むので音声でのインプット・アウトプットもできていた。発達障害を含め障害があったり母国語がスウェーデン語ではない子どもにとってはイラストなどの視覚情報があるととても分かりやすく、スウェーデン語を学びやすくなると考えられる。このことから、とても効果的な言語学習方法だと思った。

ホテルでのFikaのあと、Gamla stanヘ
学校から帰ったあとはホテルでFikaをした。バナナのケーキがあり、バナナ感がとても強くおいしかった。

その後Gamla stanへ行った。おみやげ屋さんがたくさんあり、とてもかわいかった。おみやげではトムテを買った。今はサンタの扱いであったりするらしいが、もともとは妖精でおうちを守ってくれるものだと地元の北欧雑貨屋さんが言っていたので気になっていたので買った。ひげが羊の毛らしく、とても柔らかかった。




夜ご飯には林先生がおすすめのBlå dörren へ行った。雰囲気が最高で、ミートボールもサーモンもおいしかった。 夜のGamla stanはライトもあいまって一層きれいだった。この景色は一生忘れないと思う。


(R. I.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

2024年3月16日土曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 6日目

各学校で実習スタート
実習先の学校にもよりますが、生徒の授業に間に合うよう朝早くから実習時間が設定されています。Boo Gårds Skolaが実習先の場合、午前8時に学校に着くようにホテルを午前7時に出ます。

Boo Gårds Skola
配属校(Boo Gårds Skola)での実習初日にはまず、副校長であるミカエラ先生から学校についての詳細、注意事項などの説明を頂きました。その後ミカエラ先生に学校案内をして頂き、各自配属された学年クラスに移動し、担当していただく教師の方について生徒の学びの様子を見学させて頂きました。

基本的に配属されたクラスのタイムスケジュールに合わせて、担当教師の方と共に行動しますが、休み時間やランチタイムなどは生徒と関わることのできる貴重な時間です。

また、スウェーデンの文化である「fika(フィーカ)」のブレイクタイムはとても大切にされており、生徒の情報共有や教員同士のコミュニケーションをするひと時が設けられています。

クラスの雰囲気は、教師によって変わります。しかし、どのクラスも自由な行動をとる子が多くいました。授業中にミサンガを編む子、絵を描いている子、上半身と下半身の向きが逆さまになった状態で机に座っている子など様々な様子の生徒の姿が見られましたが、授業内容は頭に入っており、教師の質問に対しても的確に答えているため、教師側も特に注意している場面は見られませんでした。ただ、誰かが発言している時、リスニングの教材を扱っている時など、耳から情報を取り入れる際にお喋りをしている生徒がいる場合には教師は強く注意していました。また、教室内での席がコの字型に配置されており、教師から生徒の顔が必ず見える状態を保っていること、ひとクラス20人程度に対し教員が2人の体制をとっており、教師が把握できる範囲が広く深くなっていることが手厚い教育制度に繋がっているのだと感じました。


実習初日から濃い体験をしましたが、特に印象に残ったのはランチタイムです。ランチタイムは学年ごとに時間がずれており、交流がクラスの中で完結する日本のお昼時間とは違い、みんなと同じ空間で食事をとるという習慣はとても素敵だと感じました。しかし、ランチはビュッフェ形式なため、お皿にライスだけを取る子や、野菜しか食べない子など、自分の食べたいものだけをとる様子が多く見られ、どんなに栄養士さんがバランスを考えて食事を配置しても、生徒の栄養が偏ってしまうことが少し気になりました。

初日の感想としては、生徒の学習環境や交流に関しての環境が整っており、さすがだなといった印象ですが、食事の偏りをはじめ、忍耐力や協調性、組織性に関して言えば、生徒自身が掃除をしたり、団体で行動をする日本の制度も考えられているのだと考えました。これからの実習を通じて、両国の相違点や類似点などを見つけていきたいと思います
(S. U.)

Welcome to Samskolan
とっても綺麗な外観で感動。Welcome!と笑顔で迎え入れてくださる先生方に感銘を受けながら、Fika Roomに移動。シナモンロールを囲みながらチームリーダーと会話し自分の英語力の低さを痛感。こんな感じで始まった配属先Samskolanでの実習一日目。


最初に学校紹介を全員で受けた後、一人で担当してくださる先生がいる一年生の教室に行きました。着いたらすぐに給食の時間だといわれたのですが10時30分頃だったので驚きながら移動。

食べたいものを食べたいだけ取れるヴァイキング式の給食も素敵だな、と思いながら隣を見てみるとお米しかとっていない子供を発見。日本の学校給食の良さを実感しました。

食べ終わった後は外に出て遊ぶ時間。ずっと同じ友達と遊ぶ、ということはなく、各々好きなことをする、自分がやりたくなくなったら一人で違うところに行く、という遊び方に日本との違いを感じました。また、外遊びは担任の先生ではなく外遊び担当の先生が子供達を見ることにも驚きました。

外遊びが終わり、教室に戻ったら5分間本を読み、時間になると授業が始まります。今日は重心などバランスについてハサミで切った蝶々を使いながら学んでいました。40分くらい経つと二度目の外遊びの時間。帰ってきたら続きの授業をして14時に解散し学校での一日が終了。

15時からはチームリーダー、主任、各教科の代表の先生が受ける校長先生主催のリーダーシップ研修にご招待していただき参加しました。

色々な日本との違いに驚いたのですが一番驚いたのは授業と遊んでいる時間がほぼ1:1だったことです。外で遊ぶことで脳がリフレッシュされ、私も生徒も授業に集中することができたのでいい制度だな、と思ったのと同時に授業が10時30分から14時の3時間半の間で約1時間半しかないのは少なすぎではないのかな、とも感じました。

明日からも日本教育のいいところ、スウェーデン教育から取り入れた方がいいところを沢山見つけていきたいと思います。
(A. Y.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

2024年3月14日木曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 5日目




Malmaskolanの見学
Malmaskolanの校長先生に学校内を案内していただきながら、午前中見学し、ランチを一緒に食べました。

見学の中で印象に残っているのが、図画工作ルームでの生徒の様子です。日本では、ミシンなど危険を伴う機会を扱う場合、立ったままやらない。先生の話をよく聞き、周囲と同じものを作成する。と、いった事が基本となるかと思います。しかし、スウェーデンの子供たちは自分の興味のあるものをそれぞれで作っており、教師は見守る形で生徒が助けを必要としている時のみヘルプをしている印象でした。このような形式は、それぞれのペースで学習を進めることができるため、とても良いと感じましたが、同時に安全面をどのように管理しているのか気になりました。そこで、校長先生に「How do you keep the children safe?」と聞いてみたところ、答えは、自由にミシンなどを使わせる前に、使い方をしっかりとレクチャーし、正しく使うことができるかテストをしているということでした。

今回の見学では、日本とスウェーデンの教育の違いをとても強く感じました。それぞれの教育の利点や欠点にも、今後は目を向けてみたいです。

ストックホルムへ移動
今日はウプサラ組の3人と別れ、ストックホルムへの移動の日でした。これまでの濃い2日間、共に過ごしていたので、4日間ですが、離れると思うと少し寂しかったです。

ストックホルムは、人が多く、ウプサラとは違う雰囲気が広がっていました。また新たな発見が沢山見つかりそうです。


Sickla Köpkvarter
今日はホテルの近くにあるSickla Köpkvarterという大きなショッピングセンターに行きました。衣服、雑貨など、素敵なものが沢山あり、すごく心がときめきました。ついつい買いすぎてしまいそうになりますが、物価が高いことを忘れず賢く買い物したいです。


(R. M.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

2024年3月13日水曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 4日目

3月11日(月)

ウプサラ大学へ向かう中で
ホテルでゆっくりと朝の時間を過ごした後、ウプサラ大学へ向かいました。人通りもある朝の市内を、約30分間かけて徒歩での移動になりました。誰が何を言わずとも、気づけば2列で歩いていました。日本の学校生活で身についたことかと談笑しながらの道中になりました。


ウプサラ大学
ウプサラ大学では、信州大学から留学している学生も加わりました。最初にスティーナ・ハルセーン先生に講話をしていただきました。教育のしくみや、大学の教員養成課程について、質問を交えながら話していただきました。5年かけて教員の養成を行うこと、複数教科の免許を取得する学生が多いこと、実習が手厚いことなどを知ることができました。次にウプサラ大学の学校生活の様子や、留学のプログラムについて講話を聞きました。留学生1人にスウェーデン学生1人がペアになり、学校生活から日常生活までサポートしてくれるバディ制度があるとのことでした。慣れない土地で過ごすことになる留学生にとって、心強いサポートだと感じました。


 
その後は、レストランで一緒にランチをいただきました。どのテーブルでも、話は尽きない様子で、互いの国のことや留学について話が弾んでいました。他国の文化を知ることで、価値観が大きく変わったことを生き生きと話す留学生の様子が印象的でした。今回、私たちが参加しているスウェーデン実習は、留学に比べれば短期間ではありますが、日本にいるだけでは知ることのできないことを、今後の実習でも学びたいと強く思いました。


ウプサラ市内の自由行動
ランチの後は、ウプサラ大学のすぐ隣のウプサラ城に移動し、ウプサラの歴史や、ウプサラ大学が輩出した著名人についての話を聞いた後、市内を散策しました。商業施設や歴史的な建物の横に大学の施設があるなど、街の中に大学が溶け込んでいる、あるいは大学の中に街が入り込んでいると感じました。この日は雲一つない晴天で、ウプサラ城や大聖堂の赤レンガが青空に映えており、美しいウプサラの風景を堪能しながら、ウプサラの歴史に思いを馳せる日になりました。



(E. O.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

2024年3月12日火曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 3日目

3月10日(日)

Clarion Collection Hotel Uppsalaの朝食
前日の夕食同様バイキング形式でした。多数のメニューが並べられ、パンやチーズやヨーグルトそれぞれの種類の豊富さ、ティーやジュースに加えて複数種類のスムージーもあり、朝食が大変充実した内容であることに驚きました。また、ゆで卵に一つ一つイラストが描かれていたり、複数の種類のクッキーが2段のお皿に盛りつけられていたりして、可愛らしかったです。


ウプサラ市内散策
ウプサラ市立図書館周辺を林先生に案内していただきました。ウプサラ大学やウプサラ大聖堂等、周辺の建物や、ウプサラ大学の学生による川下りの祭りのことや、おすすめのお店等について教えていただきました。カフェ等の飲食店や様々な店が並んでいましたが、営業時間が午後からであったり、人通りも少なかったりして、全体的に静かな様子でした。また、古い建物、石畳の道路、大学に続く坂道等から、歴史ある街並みの雰囲気を感じました。大聖堂の中には、その歴史について、王の戴冠式が行われたことや、火事により修復が繰り返されてきたこと等が書かれていました。ウプサラ大聖堂は、その大きさとつくりや豪華な飾り、荘厳な雰囲気に感動しました。ちょうど合唱の練習をしていた合唱団の子ども達の歌声を聴くこともできました。



エスケープルーム
エスケープルームでは、なぞ解きをしました。メンバーと部屋から脱出するために一緒に謎を解く活動は、コミュニケーションを図りながら謎について考えたり、謎を解くたびに拍手や歓声が上がったりして、これから共に過ごすメンバーと打ち解ける良い機会になりました。私たちのグループには、現地の学校に通う4年生と7年生の子が入ってくれ、その子達が活躍してくれたこともあり、特に盛り上がったように感じます。

ウプサラ市立図書館
1階は子ども図書館でした。図書館内は、大まかな年齢別のスペースがあり、それぞれの発達段階の人達が快適に過ごせるように工夫してありました。乳幼児が多い場所では、ごっこ遊びができるおもちゃ(お医者さんごっこ用の袋には聴診器の模型等)が壁にかけられていたり、家族で一緒に過ごせる半個室のスペースがあったりしました。13歳から25歳の人のスペースでは、仲間とボードゲームをしたり、みかんを食べながら語り合ったりする若者がいて、本を読まなくても楽しめる雰囲気でした。一般の利用者が本を読むスペースは、さまざまな形の椅子が広い空間にゆったりと置かれていて、リラックスして本を読めるようになっていました。実際にいくつかの椅子に座ってみると、硬さや幅や材質等が全く違っていて、自分の好きな椅子を選ぶ楽しさがありました。日本の漫画も多数置かれていました。図書館内には、本を読むだけでなく、ミシンを使った創作活動やパソコンを使える場所もありました。ミシンを使っている人がいる部屋の前に張られているポスターを見ると、その部屋では、複数の芸術系のワークショップが開かれていることが分かりました。私の知っている日本の図書館と比較すると、レズビアンで話し合ったりゲームをしたりすることを呼びかける内容のポスターが貼ってあることや、個人が学習するためのスペースは少ないことに、違いを感じました。



(M. I.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。