2018年9月24日月曜日

研修報告: スウェーデン教育視察 4日目

9月23日

現代教育コース4年の丹羽甲です。日曜日の今日は各自自由にストックホルムの観光を楽しみました。私は昨夜参加したウプサラゾンビマラソンで走る途中に転倒し前歯が欠けるというアクシデントがあったため、今日の昼過ぎからこちらの歯医者で欠けた部分を治してもらいました。短期の旅行とはいえ何が起こるか分かりません。気を引き締め直してあと1週間のスウェーデンでの日々を過ごそうと思いました。


その後シナモンロールを食べながら前歯がある喜びを噛みしめました。fika文化に染まり始め、だんだん1日数回はコーヒーを飲まないと落ち着かないようになってきました。甘いものを食べ、コーヒーを飲んで誰かとゆったりする時間がある日常は毎日の幸福度を高める気がします。



(担当: 丹羽甲)


自由行動2日目、今日は午前中にVASAへ船で行きました。

VASA MUSEUMは世界で唯一現存する、17世紀の戦列艦が展示されている博物館です。 昨日以上に晴れ、透き通った青空と海の景色がとても素敵でした。 

“海の見える街”。魔女の宅急便でキキはこの景色を見たのかな、と感じました。 


全長69mもあるヴァ―サ号。細部まで間近に見ることができ、そこに生きる人たちが目に浮かぶような迫力でした。
午後は昨日見られなかったストックホルムの街を再び探索しました。 お昼ご飯はスウェーデンで伝統的な家庭料理であるミートボールを頂きました。味は日本のミートボールと似ていますが、濃厚なクリームソースに炒めた木の実の甘いジャムを添えて、ポテトと一緒に食べるのが伝統的な食べ方のようです。ジャムがさっぱりとしており、とても美味しかったです。
昼食後向かったのはNobel Museum ノーベル賞100周年を記念し作られた建物で、歴史や歴代受賞者に関する資料を館内で見ることができます。中のカフェで、実際にノーベル賞のパーティーで出されるアイスも食べることができます。椅子の裏に書かれた山中伸弥さんのサインも見ることができました。

ストックホルムの街を見て、人々の優しさに触れ、明日からの学校訪問がより楽しみになりました。明日からまたそれぞれの目標を持ち、スウェーデンの学校教育を学んでいきたいと思います。


(担当: 田中優希)


※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

研修報告: スウェーデン教育視察 3日目

9月22日

今日は、魔女の宅急便の聖地であるストックホルムに行き、美しい景色に触れてきました。「世界で最も美しい水の都」と言われるだけあり、一つ一つの建物がとてもおしゃれで色とりどりでした。
時計塔、坂道、トンネル、噴水…。「これ、魔女の宅急便のここの場面だったよね!」と話しながら、美しい景色を思う存分堪能しました。そんな景色を眺めながら食べたシナモンロールは格別でした。 


午後は、ウプサラで開催されるゾンビマラソンに参加しました。全5.5kmの道のりを、ゾンビに追いかけられながら走ります。走る人は、マジックテープでつけられた3本のテープを腰につけ、ゾンビに取られないように逃げます。ゾンビは本当にリアルで、真っ暗な林の中からうめき声をあげて出てくる時は、本当にびっくりしました。演出も素晴らしく、大人でもとても楽しめました。

また、ウプサラの美しい街並みを眺めながら走り抜けるため、二重の楽しみがありました。 ゾンビになりきる人、本気で逃げる人、その姿を見て楽しんでいる人。ウプサラ全体でイベントを応援し、私たちのように他から来た人も楽しめるこのイベントは素晴らしいなと思いました。日本にも、ウプサラのゾンビマラソンのように、地域全体での大きなイベントを取り入れられたら、地域の活性化に繋がり、面白そうだなと思いました。

(担当: 田中愛実)


今日は自由行動でストックホルムの街を観光しました。
魔女の宅急便のモデルとなった場所であり、とても素敵な街並みでした。

ここがキキの座っていた噴水かな、キキが飛んだ道はここかなと話ながら巡りました。

そして夜、恐怖の闇に包まれる時がやってきました。 ウプサラで初の試み、RUN FOR YOUR LIVESに参加してきました。街にあふれるゾンビたちをかわし5.5kmのコースを走り逃げる、ハラハラドキドキのおにごっこの始まりです!

なにやら物々しい音楽と雰囲気の中ついにスタート。 ウプサラの綺麗な街を横目に、迫りくるゾンビから叫びながら逃げました。 全力で走り切りもらったメダルは最高の気分でした。ここで経験したイベントを日本に持ちかえり、広められたら素敵だなと感じました。

まだ北欧に来て3日目。たくさんの経験をして日本に帰りたいと思います。

(担当: 田中優希)

Uppsala Nya Tidningによるまとめ映像


UNT TV: Se löparna springa för livet (Uppsala Nya Tidning, 2018-09-23 08:15)
BILDEXTRA: Zombierna anföll Uppsala (Uppsala Nya Tidning, 2018-09-22 21:47)

※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2018年9月22日土曜日

研修報告: スウェーデン教育視察 2日目

9月21日

今日はSaltsjöbadens Samskolaを訪問して、Singapore Mathの校内研修に参加しました。


Samskolaではfikaと呼ばれるコーヒーブレイクの時間が何度もありました。スタッフルームでソファに座り、コーヒーと軽食で休憩をとりながら同僚と話しをする姿がとても印象深かったです。日本では、教師が休憩を取り同僚と会話を楽しむ時間が形式的には設けられていないのでとても新鮮でした。同僚との関係づくりや教師の気持ちの切り替えなどにいい影響がありそうだなと感じました。

また、Samskolaの先生方はとても気さくに話しかけてくれて、和やかな雰囲気で一日を過ごすことができました。Singapore Mathの講演では、ワークショップを交えながら問題解決型の学習について話を聞いたり、9年生に授業を行いその後Lesson Study(授業研究)を行なったりしました。 

今日のリフレクションでは、日本で前から行われていることをSingapore Mathでも取り上げられていて、日本の教育の質の高さを感じたという意見があげられました。他国の教育から日本の良さを再発見することができた良い機会になったと思います!

(担当: 西村真衣)


朝はホテルで食事を取りました。パンやチーズ、ヨーグルトの種類が豊富で、中でもヨーグルトは6種類もあり、ほんのり酸味があってとてもおいしかったです。いくらでも食べれる味でした。

その後路面電車に乗ってSaltsjöbadens Samskolaに訪問し、Singapore Mathの校内研修に参加しました。 

スウェーデンの路面電車で驚いたことがあります。それは、乗車駅近くにカードをかざす機械があり、1度カードをかざせば、そこから75分間は自由に乗り継ぎができることです。子供たちも通学のため路面電車に乗っており、中は活気であふれていました。

Samskolaに訪問して驚いたことは、スウェーデンの学校には、fikaというコーヒーを飲んだり、フルーツ、パンを食べながらお話をする文化があることです。 先生方の談笑している様子、校長先生の話を真剣に聞いている様子を見て、fikaは、先生同士の関係作りや学校の悩み・意見を共有できるいい文化だなと感じました。

Samskolaの先生方はとても気さくで、初めて会った時も「Hej Hej!」と笑顔で話しかけてくれたり、スウェーデン語の特徴である「å, ä, ö」の発音の仕方をわかりやすく教えいただいたりしました。 

Samskolaの先生方はとても親切に話しかけてくださったのですが、私自身思うように話ができず、伝えたいことを英語で伝えられない悔しさを感じました。言葉の壁は大きいですが、自分から様々なことに挑戦していき学びを広げていきたいと思います!

夜は、ホテルの近くにあるタイ料理のお店に行きました。スーパーもそうですが、スウェーデンの食べ物は日本と比べてかなり大きい印象を受けました。いろんなお店に行き、日本との相違点をもっと見つけていきたいです!
(担当: 田中愛実)

Samskolanでの研修の様子(Saltsjöbadens Samskola F-9 Facebook)


※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

研修報告: スウェーデン教育視察 1日目

9月20日

成田空港に集合し、団結式を行いました!
団結式では、この北欧教育視察への意気込みを1人ずつ話しました。スウェーデンの教育の良さや日本の教育との違いを学びたい、スウェーデンの教師同士の関係について注目したい、町並みや食べ物などの文化も楽しみたい、など様々な思いを話しました。



約10時間のフライトを終えてストックホルムに到着しました。ホテルでチェックインを済ませて、ホテル横のショッピングモールを散策しました。散策して発見したことが2つありました。 一つ目が、スーパーの食料品一つ一つ大きいということです。中でもチーズが丸太みたいに大きくて驚きました! 二つ目が、スウェーデン人はとても親切だということです。気さくに話しかけてくれたり、困っていると助けてくれたりしました。

夜ご飯はTACO BARというメキシコ料理のレストランで食べました。coronaを注文したら年齢確認をされ、スウェーデンでは18歳以下は飲めないんだよと言われました!アジア人は幼く見えてしまうんだな〜と感じました。一体何歳に見られたのかが気になります。

町に出て感じたことがたくさんあると実感したので、色々と試して行きたいなと思った初日でした!

(担当: 西村真衣)



成田で結団式をおこない離陸。大半がロシアの上空と言っても過言ではないくらいロシアの広大さを改めて感じるフライトでした。10時間ほどかけてストックホルムに到着。車の中から見ただけでも街並みが異なります。研修のスタートです。




ホテルについて早速近所のショッピングモールに出かけました。アウトレットと似た感じがあり、食品・雑貨・家具・衣服・スポーツジム…本当に多くの店が集まっています。中には工場の跡をリノベーションして、高所にクレーンが設置されたままの建物もあるといった、おしゃれな施設でした。

どのようなものが売られているかスーパーへ行ってみました。完全加工されたもの(容器で売られているもの)以外は、陳列棚にたくさんの食材が置かれ、それらを頼んで量り売りにて購入するスタイルでした。何でもタッパーで小分けにされ売る側の効率化が図られている日本よりも、店の人から必要な量だけ購入するといったある意味無駄の出ない買う側を大切にしている社会なのではないかと感じます。

何を購入するにもカード決済というのは本当で、ジュース一本であってもカード払い。何でも即購入できる手軽さと後払いの危うさ…日常生活において現金払いが多い私にとっては、まだまだ後者の不安が強くありますが、日本も意外と近い未来の姿なのかもしれません。物価はやや高め。ただ、ボトルなどは回収のための料金を含んでいるため、もったいなくてポイ捨てはできないかもしれませんね。

(担当: 清水貴夫)


※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2018年4月9日月曜日

EDU-JPN:What Happens when there are Mistakes on the University Entrance Exams?

Education in Japan (Natalie Collor)

The Assistant Dean at Osaka University, Kobayashi Tadashi, recently spoke about the mistake found on the university’s entrance exam last year and acknowledged the university staff was at fault for roughly thirty students being rejected from the school because their correct answer was considered invalid. It took over eight months for the university to investigate this matter and realize that an alternative solution was possible and completely correct. In addition to accepting all fault for this occurrence, the university is prepared to offer admittance to all the students rejected based on their answer to this problem on last year’s test. However, it may be too little too late for some students.

Since entrance exams are taken just months before the first day of university classes, students have very little time to decide their future after the results of the exams are released. If students do not pass the exam at their top choice university, most of them choose one of two options: to enter a prep school for a year and retake their desired school’s exam the next year, or to enter a different program at the same school or a completely different school. Therefore, the students who have retroactively been given admission to Osaka University may already be nearing the end of their first year at a different school and find it difficult to transfer to Osaka University. Others may have already spent an additional year’s worth of money and energy preparing to re-take the exam in a few weeks.

Each student will likely have to make a decision very soon, because the university only has a specific number of seats available in each year of admission. Dean Kobayashi also spoke on how this unexpected situation created a bit of chaos in calculating the size of this year’s incoming class.

This is not the first time a university entrance exam was not graded accurately and the results mistakenly rejected a large number of students. The man responsible for bringing light to an alternative answer on the Osaka University entrance exam, Yoshida Hiroyuki, added his two cents on the issue. He said that while human errors are impossible to avoid completely on man-made tests like university entrance exams, he wished the university would have begun an investigation much sooner to resolve the error. Perhaps then the university admissions staff would not be scrambling down to the wire to figure out the exact number of students to grant admission to this year.

2018年4月2日月曜日

EDU-JPN:Cell phone apps quickly becoming a reliable study partner for students

Education in Japan (Natalie Collor)

Technological advances are often talked about in educational settings with reference to how they improve the classroom environment, but these improvements in technology can affect students’ success outside the classroom, too. In recent years, the development of many cell phone apps geared towards preparing students for entrance exams has skyrocketed. Nearly 95% of high school students have smart phones, thus giving them access to these study apps.

One popular app is called “Study Plus,” and the company estimates that over 200,000 students nationwide use this app. Given that many students have positive experiences with these apps as well as the fact that smart phones are becoming the main platform through which most communication is completed, it is likely that the number of educational apps will only continue to grow and their features continue to expand.

It is no surprise then that improvements in smart phone accessories have been made to make this type of studying easier. Stylus pens have become very popular add-ons for written exercises. In addition, book publishers have digitized all of the paper materials so that students can access practice problems, answer keys, and explanation videos all through their phone.

On exam day last year, even on their way to the exam, students were trying to get in one last study session via the Study Plus App. Although most students appreciate the convenience of being able to watch explanation videos on their phones and find productive ways to use the time they spend commuting, some students say they are tempted to use their phone for gaming or social purposes. Additional students commented that having control of explanation videos allowed them to process the material at their own pace and review important or difficult concepts as many times as necessary.

Of course, the use of these apps cannot guarantee success on the exams or in general studies, but the creation of these apps allows students for greater educational opportunities and mediums that suit their individual learning styles.

2018年3月26日月曜日

EDU-JPN:Tis the Season…for the Flu

Education in Japan (Natalie Collor)

In most places, the influenza virus is hard to avoid, even though many people receive a yearly vaccine to improve their odds of contracting the virus. Japan is no different, but its schools have measures in place to help prevent large-scale spreading of the virus.

One tactic most schools have in place is to ‘suspend’ students if the number of students with the virus is between 20% and 33% of the whole homeroom class. For three to five days, students are not allowed to come to school. Unlike the American use of ‘suspend,’ this action does not punish students or reflect badly on their academic record. They simply stay at home and do whatever homework they are able to without attending class and, for some, while managing sickness. In terms of the schoolwide spread of the virus, if just 10% of students in a specific grade to contract influenza, the whole grade will be suspended for a short period of time. Since the influenza virus is spread very easily through skin-to-skin contact, school administrators believe the best way to prevent mass spreading throughout schools is to suspend students in the given ways.

Although January and February are typically thought of as flu season, there were schools in Gunma Prefecture that announced the first cases of influenza spreading as early as November of 2017. There were several schools that suspended individual classes and whole grades, so flu season is already well underway in Japan.

While students may be quick to celebrate this guilt-free suspension which allows them to stay at home to rest, watch TV, or play video games, teachers are not as pleased when their students are suspended. They cannot move forward with the material according to the curriculum when all students are missing, therein making homework very repetitive. Teachers may appreciate having an extra break period or two, given the busy day-to-day workload, but the result of numerous cancelled classes due to the suspension puts them in a difficult position. The more students that are missing, the less teachers are actually able to accomplish during the school day. No matter how long the students are missing from school, they are expected to finish the standard curriculum for each subject by the end of the school year, which means teachers have to find ways to add in make-up classes and homework assignments. This situation reflects the snow day phenomenon in American schools, where students are happy to have time off in the winter, but unhappy to be making everything up during the dog days of summer.