2016年3月10日木曜日

研修報告: フィンランド・スウェーデン教育視察 4日目

北欧研修4日目!

今日はSaunalahti school に行ってきました!
2012年にできた新しい学校です。
高い天井、ガラス張りの壁と、開放的な雰囲気な学校です。


15時以降は図書館を一般開放していたり、学校に通っている子どものおばあちゃんが機織りを教えに来ていたりと地域とも密接に関わっていました!


ここに通うプレスクールから6年生までの子どもたちは学校独自の教育を交えながら、実践的な学習をしていました。

みんなそれぞれソファーや階段、はたまた机の下など自分の好きな場所でリラックスしながら学んでいます

プレスクールでは単語と絵を合わせている子や裁縫をする子など、好きなことをしながら学んでいました。



また、プログラミングロボットという学校独自の遊びをしている子どももいました!
ロボット役の子どもを操縦役の子どもが指示して操作する遊びです。
楽しそうに遊ぶ2人は自然と協力し合う関係が築けていたように思えます。









小学校の授業は物語の構成やキャラクター等を自分で考たり、フィンランドの歴史のワンシーンを子どもたち自身が演じてムービーを作ったりと、どれも1つの正解がない授業ばかり!

ペアやグループになり、ディスカッションをしながら答えのない課題に向き合っている子どもたちの姿が学校のあちこちで見ることができました!






多くの授業でICTも積極的に活用されています!
iPadで調べ学習をする子ども、Excelでデータ処理をする子ども、Wordで物語を書く子ども...
各々が必要に応じて、機器を使いこなしていました!











夜には一緒に学校を見て回った金沢大学の院生の方々も交えてリフレクション!
いつもとは違うメンバーでのリフレクションはとても刺激になります。
フィンランドと日本の比較からいつの間にか将来の夢の話へ…(笑)
色々な話に花が咲きました。

フィンランドでの滞在もあと2日…
ここでしか見れないものをたくさん見てきたいと思います!!

(担当: 松井 六)

※教室写真は学校の許可を得て掲載しています。転載はご遠慮ください。
※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2016年3月9日水曜日

研修報告: フィンランド・スウェーデン教育視察 3日目

3日目です~!

ホテルの朝食はとっても豪華でした!


バイキング形式でパンやチーズなど種類も豊富でした
その中にはフィンランドの家庭料理「カレリアパイ」がありました!
米のグラタンをパイのようなタルト生地に詰めてオーブンで焼いたものです
美味しかったですよ~

9時からヘルシンキ大学附属学校へ
ここには教員を目指す学生がよく教育実習にきます。
ちなみにこの日は実習初日でたくさんの実習生がいました!
フィンランドは教員になるのはかなり難しく日本でいう修士課程までとらなければなりません。
教員に対する信頼や尊敬はそこからきているかなと感じました。
授業は日本とは違う面も見ることができ刺激的な時間を過ごさせていただきました!
 
リフレクションでは、私たち学生の視点からだけではなく、林先生をはじめとした現職の先生や大学の先生の意見をいただき、勉強になりました。
詳しくは報告書や報告会にお越し下さい!

学校視察後はみんなでショッピング
私はフィンランドのブランド「マリメッコ」に行きました
思わず沢山買ってしまいました!笑

 
3日目も無事終了
明日も学校視察がありますが、言語がわからない中での視察というのはなかなか経験することができないと思うので、自分のできる限りのことをしたいと思います

(担当: 鷲澤 栞里)
 

※教室写真は学校の許可を得て掲載しています。転載はご遠慮ください。
※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

教育動向: 2016年大統領選候補者の教育政策-テッド・クルーズ(共和党)

アメリカの教育動向(久原みな子)

 今年11月8日に予定されている大統領選挙を前に、民主党・共和党各党内での候補者の教育歴と教育政策を紹介するシリーズ第3回。今回は、「トランプ降ろし」が進められるなか、対抗軸となることが期待されているテッド・クルーズ(Ted Cruz)を紹介する。

Ted Cruz


 クルーズは1970年にキューバ移民であった父が働いていたカナダ・カルガリーで生まれた。のちに米国に戻り、テキサス州で育った。プリンストン大学で公共政策を学び1992年に卒業したのち、ハーヴァード大学ロー・スクールを1995年に卒業。プリンストン時代は、ディベートで活躍した。その後、連邦裁判所の調査官などを経て、2000年の大統領選に出馬しようとしていたジョージ・W・ブッシュの選挙キャンペーンに政策顧問として加わり、2003年にテキサス州の訟務長官となり地元に帰るまでブッシュ政権下で働いた。任期の切れた2008年からは法律事務所勤務に戻るが、2012年テキサス州の連邦上院議員となった。小さな政府をうたい、保守的な政策でキリスト教右派、ティー・パーティーの支持を増やしながら活躍してきた。

 教育政策に関しても、基本路線は変わらない。まず、連邦教育省の撤廃を訴え、コモン・コアをはじめとする連邦政府によるあらゆる規制・管轄には反対している。昨年12月に成立したESSA(Every Student Succeeds Act/すべての生徒が成功する法)は、教育に関する権力の一部を連邦政府から州政府へと委譲しようとするものであるが、連邦政府の権力を撤廃するものではないことから、クルーズは反対している。また、学校選択とバウチャー制度には積極的であり、2013年には自身の議員給料をYES Prepというチャータースクールのネットワークに寄付している。

 私生活では、ブッシュの選挙活動で知り合ったハイディ・ネルソン・クルーズと2001年に結婚。のちに娘が2人生まれた。ハイディは結婚後もブッシュ政権下での政策立案をしていたが、テッドのテキサスでの政治活動を支援するためにホワイト・ハウスでの仕事を諦め、テキサスのゴールドマン・サックスに転職した。今回の大統領選では最も輝かしいキャリアを持つファースト・レディ候補である。

2016年3月8日火曜日

研修報告: フィンランド・スウェーデン教育視察 2日目

北欧研修二日目!

今日はイギリスからフィンランドへ移動の日でした!
ヒースロー空港からヘルシンキ空港に着き、いきなりアクシデントが!

日本で預けた荷物がロンドンから届いていない(;・∀・)

そのまま手続きをして、アメニティセットをいただきました~~
明日まで着替えは我慢です(*_*)



ヘルシンキの街は道路も歩道もほとんど石畳で建物が可愛く、とても素敵な街です!!


おしゃれな街並みの写真を撮るのについ夢中になってしまいました。

海外に慣れた前地先輩は自慢げに街のうんちくを語ってくるけど、大体ウソです(笑)




フィンランド滞在中のホテルは「KATAJANOKKA」です。

昔牢獄だった施設を改修したホテルで、外観も内装も当時の名残が残っています!
受付のお姉さんも監獄スタイルでお出迎え!

とても高級感の溢れる素敵なホテルでこれからの滞在がとても楽しみになりました(^^)





































それでは、明日の学校視察頑張ってきます!

(担当: 松元 可南子)


※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2016年3月7日月曜日

研修報告: フィンランド・スウェーデン教育視察 1日目

北欧研修1日目。

信州大学教育学部からグローバル人材育成プログラムとして3月5日~3月15日までの約10日間、フィンランド、スウェーデンの北欧教育現場を見て学んできます。


まず、メンバーを紹介します!

現代教育コースから6名

前地 雄介  4年
牛山 麻衣  4年
松井 六  4年
鷲澤 栞里  3年
松元 可南子  3年
小口 真奈  2年

の6名です!

さて、9時に羽田空港に集合した私たちですが、出国手続きを無事に済ませていよいよ出発です!
それぞれにとって、実りのある旅になるように、しっかりと学んできたいと思います!

行ってきます(^○^)



機内にて


約13時間後... in London!! 霧の都ですね!

トランジットのためにイギリス、ロンドンに一時入国し一泊滞在します。

現在、夕方16:00
日本時間だと夜の24:00ですね。

時差ぼけで眠さがマックスですが、少し観光に行ってきました!

と思いきや...


いきなりロンドンの地下鉄Underground、通称TUBEピカデリーラインが区間ストップに...


でもそんなときでも大丈夫!

臨時のバスが出てました(*^^*)

バスとTUBEを乗り継ぎ中心街へ!



ロンドンの街並みはとても美しく、活気がありますね。

こちらビックベンでの1枚。


そして、パブで地元の人と1杯飲んでホテルへ帰りました(^○^)

さてさて、明日はいよいよフィンランドへ!

素敵な旅の幕開けです\(^o^)/

(担当: 前地 雄介)


※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2016年2月23日火曜日

教育動向: 2016年大統領選候補者の教育政策-バニー・サンダース(民主党)

アメリカの教育動向(久原みな子)

 今年11月8日に予定されている大統領選挙を前に、民主党・共和党各党内での候補者の教育歴と教育政策を紹介するシリーズ第2回。今回は、選挙運動に勢いがつき、ヒラリー・クリントン候補に並ぶ人気となってきたバーニー・サンダース(Bernie Sanders)を紹介する。
 
Bernie Sanders

 バーニー・サンダースは、1941年ポーランド系ユダヤ人の子どもとしてニューヨーク、ブルックリンに生まれた。地元の高校では陸上選手として活躍、その後バーナード・カレッジを経てシカゴ大学で政治学を学び1964年に卒業した。シカゴ大学学生時代は、公民権動と反戦運動の活動家であり、大学内での抗議活動を指揮し、またマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが演説をしたワシントン大行進にも参加した。大学卒業後、イスラエルのキブツでのボランティアに参加、帰国後結婚し(のちに離婚)バーモントに移住、社会主義政党からバーモント州知事選、バーモント州上院議員選などに出馬するが落選し、大工や映画製作をするなどして暮らしていた。1980年代は同州バーリントン市長を2期つとめた。自ら民主社会主義者と名乗り、無所属で1988年から下院議員、上院議員として活躍しているが、現在は民主党会派を組み、大統領選には民主党から出馬している。
 
 サンダースの選挙活動は「信じられる未来 (A Future to Believe in)」をモットーに、格差是正を大きな政策に掲げている。教育政策では、オバマ政権とも部分的に重複する、高等教育の無償化が最大の政策である。その他、就学前教育の充実、教育機会の均等、教員の待遇改善(給与改善、テニュアの拡大、組合運動への支援など)を掲げている。
 
 プライベートでは最初の結婚後に生まれたサンダースの息子と、再婚相手であり元バーリントン・カレッジの学長であるジェーン・オメアラ・サンダースの連れ子3人の4人の子どもがいる。兄は英国緑の党のスポークスマンである。
 
 
  • Bernie Sanders 選挙キャンペーンHP:  https://berniesanders.com/about/
  • Jason Horowitz. “Bernie Sanders’s ‘100% Brooklyn’ Roots Are as Unshakable as His Accent.” New York Times, 2015/07/24.
  • Tim Murphy. “Here's What Bernie Sanders Actually Did in the Civil Rights Movement.” Mather Jones, 2016/02/11.
  • Will Ripley. “How did a socialist kibbutz influence Bernie Sanders?” CNN, 2016/02/10.
  • Alyson Klein. “Bernie Sanders and Education: Five Facts to Know Before the Iowa Caucuses.” Education Week, 2016/01/27.
  • AFT(American Federation of Teachers). “Candidate questionnaire: Bernie Sanders.”

2016年2月9日火曜日

教育動向: 2016年大統領選候補者の教育政策-ドナルド・トランプ(共和党)

アメリカの教育動向(久原みな子)

 今年11月8日に予定されている大統領選挙に向け、年明けから民主党・共和党各党内での候補者を選出する予備選挙が始まっている。これから何回かに分けて各党候補者の教育政策と経歴を中心にお伝えする。今回は、問題発言で注目を集めながら共和党内で支持率トップを走り続けてきた億万長者、ドナルド・トランプ(Donald John Trump)である。

THE SPIRIT OF DONALD TRUMP /L'INSPIRATION DE DONALD TRUMP

1946年ニューヨーク生まれのトランプは、ニューヨークの名門寄宿学校で学んだ後、フォーダム大学とペンシルバニア大学で学び、さらにペンシルバニア大学のビジネススクールでMBAを取得。ニューヨーク市での不動産開発を手がけていた父の事業を継ぎ、トランプ・プラザやトランプ・タワーなど、自らの名前をつけた不動産を開発して巨額の富を築き、その資産は90億ドルにも及ぶとされる。またテレビ出演や書籍の執筆も行っている。選挙活動のスローガンは「Make America Great Again! (再び偉大なアメリカを!)」である。

 トランプの教育政策は、共和党の方針とほぼ変わりない。連邦教育省の権限は縮小すべきだとし、連邦政府主導のコモン・コアには反対で、ジェブ・ブッシュなどコモン・コア賛成派の他の共和党候補を度々批判している。また、競争原理を信奉しており、学校選択やバウチャー制度、チャータースクールなどには賛成である。また、トランプ自身が、営利目的の「トランプ大学」(実際には大学として未認可で教育の質にも問題があり訴訟が起こっている)を経営しており、営利目的の学校に対しては規制を緩めるのではないかと考えられる。私生活では、3度結婚し、5人の子どもがいる。