2015年5月16日土曜日

デジタル教科書の可能性

 現代教育コースの「コンピュータ利用教育A」では、5月13日(水)に「デジタル教科書の可能性と課題」についての授業をしました。

 学生たちはこれまでに総務省のフューチャースクール推進事業海外のMOOCs事業ゲーミフィケーションの教育活用やビッグデータの概念について学んできました。

 ことICTに関しては、先生よりも子どもの方が先を行っていることが多くあります。教育学部の学生たちは、自分たちが近い将来教壇に立った時に、自分の知らない世界や子どもの才能にどう向き合えるのか、そんな課題意識を抱きながら、まずはこの世界に触れてみよう、ということで、90分×15回を使って、グループごとに教育アプリの開発に取り組んでいます。また、ドローンやプログラミングロボットを活用した教育実践の開発にも挑戦しています。

 今回の議論は、NHKで報道された以下のニュースがきっかけになりました。
 NHK 「デジタル教科書」導入の検討始まる (2015/05/12)

 デジタル教科書の設計については、規格の統一、マルチデバイスへの対応、クラウドの設計、膨大なトラフィックの処理などの技術面での課題に加えて、教育実践の場でどう活用できるのかという大きな課題が残されています。

 しかし、これから教員になろうとする学生が課題ばかり考えていても仕方がないので、今回は特に「可能性」について考えてもらいました。「デジタル教科書にこんな機能があったらいいな」というアイデアを集めました。(一部表現を改変しています)

教え方、学び方

ブレンディッドラーニング、反転授業への活用
  • 生徒が家にいながら、まるで教室にいるかのように授業を受けられる。今その例としてまさに信州大学ではe-learningの動画授業が導入されている。自分が好きな時間、隙間時間にできるし、分からないところを何度も見直せる。(津田 哲志)
  • 授業は家庭で取り組み、学校を復習や議論の場にすることができ、学びを深められる。(小口 真奈)
  • 不登校の児童はデジタル教科書を使えば同じ時間に異なる場所(家、保健室)で授業を受けることができて、クラスメイトと意見を共有できる。学校に通えない生徒も自宅で映像で授業が受けられる。(有馬 衿花)
ゲーミフィケーションの応用
  • タブレットを予習復習に使う際、勉強に少しゲーム感覚を取り入れる。問題をといた蓄積を確認することができ、また間違えた問題をすぐに確認できる。今まで紙媒体だと捨ててしまう自分の学びを残せる。(大橋 光貴)
  • どこまで宿題が終わったかカラーのグラフやスタンプラリーなどで表す。掛け算の九九など、継続して取り組み続けるものは、ここまで終わったと表す。今何人の生徒が勉強しているか表示する。そうすることによって生徒が競い合って学ぶことができる。(木暮 美咲)
  • 文化祭や学年等の学校行事でレクリエーションを行う際、GPS機能をつけることでIngressのようなゲームも行うことが可能だ。学年を超えた連携が生まれる。(小口 真奈) 

 

学習データの活用

ビッグデータの活用
  • 授業中や宿題でタブレット内で出題されて間違えた問題とそれに類似した問題、発展的な問題を2日や3日ごとなど一定のペースで出来るその子だけのドリルを作成。細かな解説や躓いた箇所の確認・解説がされる。さらに間違えた問題はどこで間違えたのかが記録され、教師にそのデータが集約できるようにする。(井上 楓)
  • 上記のその子だけのドリルなどで集約されたデータをもとに全国の同じ教師同士で意見交換が出来る。クラスや学年ごとに苦手な単元などを正答率などの数値で明らかにして、解決方法や同じ苦手な単元で悩んでる者との意見交換が出来るような設定。(井上 楓)
  • 問題を解いた時点で間違っている部分を指摘してくれたりヒントを与えてくれたりする。授業中だけでなく宿題を事前に添削することで、授業前に自分が苦手なところが明確になり学ぼうとする意欲があがる。教師も子どもたちがどんなところでつまずきやすいかが分かり授業作りがしやすくなる。(永井 華)
  • 自分の勉強の進度や成果を蓄積すれば、それに合わせた 、一人一人にあった学習プログラムを作ることができる。上記の添削機能と連携させれば、苦手な問題を集めたプリントやワークが作れるようになり苦手克服やテスト対策にも活用できる。また、学習記録があれば成績をテストだけの結果で判断せずにそれまでの過程を含めて成績をつけることができる。これは、子どもと教師だけでなく保護者も見ることができるようにすればテストだけでは見えづらい子どもの成長を確認することができる。(永井 華)
  • 自分がデジタル教材を使って学んできたことを蓄積していって個人個人にあった進度の学習ができるようにする。(小澤 亜美)
  • 間違えた問題がある場合、同じ問題・類似した問題などその生徒にとって必要な問題が出るようにする。データを蓄積し、不得意な分野をグラフ化し、対策に役立てていく。また、生徒にとってもデータを可視化できるようにすることはモチベーションにつながると思う。(小口 真奈)
レディメイドからオーダーメイドへ
  • 教科書は全国すべて同じものだが、子どもたちの住む地域によって教科書に記されている内容とは変わってくるところもある。例えば、社会の授業で農業を学ぶとする。都会の子どもたちにとっては、教科書に記されているカモを使った稲作などは実際に行われていない。教科書とギャップがあるのが現実だ。自分たちが学ぶ教科書を自分たちの手で創ることで、知識をより身近に感じることができる。(永井 華)
  • 自分専用の教科書に: 従来の紙ベースの教科書では、算数や漢字のドリルなどは教科書に載っているものしか、解くことは出来なかった。しかし、デジタル教科書では、子どもたちひとりひとりに合わせ、進行度、難易度などを自動で変化させることができる。子ども達には必ず個人差が生じる。今までの学習が早い子もそうでない子も同じ問題を解いていた時代は終わり、自分にあった教科書を用いて学習することができる。(川久保 春輝)
  • 教科書の練習問題を解くと採点システムをつかって自動採点してくれる。間違えやすい問題を中心に、自分だけのオリジナル問題集を作ってくれる。(田内 優貴子)
  • 問題を解いていく中で、この児童・生徒はどの過程でどのような間違え方をしたのかを記録して、その間違えに対応した解説を載せ、一人一人に対応した教科書、問題集ができる。(仲田 美幸)
学習管理システム
  • 教科書は勉強についてのみ書くのではなく、個人の進歩状況や学習達成度についても記録・管理することによって生徒のモチベーションを保つ。そして、この学習管理は教師だけでなく保護者にも定期的にメールされるようにすることによって生徒の状況を知ってもらうことがより簡単にできると考える。(木暮 美咲)
  • 日付ごと、教科ごとの宿題がリスト化されており、終わったものにチェックを入れられる機能。何が宿題で出されていたか忘れてしまった時に、見返せる。また、教師側からもそのリストを一人一人確認することが出来、誰が宿題をやっていないか一目瞭然になる。(髙野 聖衣愛)
  • 板書をそのまま保存し、さらに見やすく自動で整理してくれる機能: 暗記物は実際に手で書くことも大切だが、ノートを取ることに必死になって先生の話をしっかり聞けないということも多い。板書をそのまま保存することが出来、あとでテスト前などに見直せる。また、板書がゴチャゴチャしていたり、きれいな字で書かれていなかったりする場合は、自動でまとめ直してくれる。(髙野 聖衣愛)
評価
  • 一人ひとりがどのように教材を活用したか、授業に積極的に関わってきたかという観点を成績評価(関心・意欲・態度)に加えられる。(有馬 衿花)

 

教科書の新しい機能

GPSの活用
  • GPSを使った学習: 校外学習などをする際、グループにひとつタブレットがあればグループごとに行動させても先生はGPSで生徒の動きを把握できるため、安全を確保できるし行動範囲も広がる。(駒井 花子)
  • GPS機能を使って子どもの安全を守りつつ、校外の活動を充実させられる。子どもが撮影した写真・動画が自動で転送される機能があれば、教室外に出る時に先生がこの子がここでどんな行動をしているということが把握できる。一人一人が自分のしたいこと、行きたい場所にあわせて活動できる。何か危ない行動があるときや、そろそろ学校に戻ってきてほしいときなどは、教師がメッセージを送れる。子どもから教師、子どもから子どものやり取りもできる。今までは、子どもの安全のために校外に出たとしても、行動範囲が教師の目が行き届くところに限定されたり、集団で行動しなければならなかったりしたが、その枠組みを超えられる。子ども一人一人が主体的に行動し、異なった経験ができる。(小林 花梨音)
中継
  • 他校と中継を繋いで賛成側の学校、反対側の学校に分けて題材を決め討論を行う。(森 晴菜)
  • 生徒一人につき教育学部の大学生と中継を繋ぎ、個別指導の形態にする。(森 晴菜)
  • 外国と中継を繋いで外国人と交流する(森 晴菜)
3Dプリンタ
  • 3Dプリンタを使って地域の勉強に役立てる。航空写真などで学校周辺の3Dマップを作成。また、GPS機能を使い、子どもたちが授業で地域の探索をしたそのルートと、探索で見つけた建物やお店などを撮った写真を、3Dプリンタでその部分に色を付けた3Dマップの作成。(井上 楓)
図書館のデータと同期
  • 図書館に蔵書されている本をデータ化し、デジタル教科書からアクセスすることで、電子書籍が楽しめ、調べ物などにも役立つ。SNSを活用して、本の感想を共有したり、お薦め本の紹介する機能やアプリを作る。また、本の保存や延滞、紛失などに対する対策にもなる。(小口 真奈)
仮想空間を用いて
  • 現在では、メガネをかけるだけで、仮想空間に映像を写すこともできる。これを用いて、運動の出来ない子にもドッジボールを、脳とリンクさせることで、目が見えない子どもにも映像を見せることが可能かもしれない。(川久保 春輝)
写真・動画の活用
  • 今までは模造紙に印刷した写真などを貼り、マジックで書いて作っていたが、タブレット型のデジタル教科書ならば持ち運び可能なので、外で写真を撮って、そのデータをタブレットでまとめて発表することができる。(久保田 朱音)
宿題
  • 宿題をインターネット上に提出すると、その場で添削してもらえる。(仲田 美幸)
ノート
  • 教科書に書き込めるスペースがあり、それをノートとして活用する。ただノートを書き写すだけでなく、教科書と対応させながら学べる。(田内 優貴子)
コミュニケーションツールとして
  • ○×だけで終わらなくなる。まず、問題を解いた後の答え合わせが早くできる。間違えた部分の解説を容易にできる。また自分の解答の間違えの水準をデータで詳しく見ることが簡単になる。(小澤 亜美)
  • 黒板などで説明中、モニターにその説明についての生徒が不思議に思ったこと、分からない点などの意見が投稿され、クラス全体でその意見を共有する。(Twitterのようなイメージ)文を投稿しなくてもデジタル教科書に「?」ボタンや「!」ボタンなどを設定し、分からない時点、理解した時点でボタンを押すことで、その場でどのくらい理解できた子がいてどの子が分からないままなのかをモニター(または教師のタブレットやPC)などで可視化する。(井上 楓)
  • 先生は質問が多いところから答えるとともに、児童生徒の理解していない部分が今までより容易に分かる。家庭学習の時に、先生と一対一のチャットや、先生を含めたクラス全体のチャット、個人のチャットなどができると、分からない問題も解ける機会も増える。チャットでみんなの分からなかったところのまとめを一日に一回提示することも良いだろう。(久保田 朱音)
  • 生徒が書いたものをそのままみんなに見せて、それを使って説明してもらうことができる。説明することでより深い理解が図れるとともに、共通理解が図れる。誰でも自分の意見が言え、先生と生徒の意識疎通がしやすい。自宅学習と学校学習も結びつけが簡単になるだろう。(津田 哲志)
  • 黒板やホームルームで書いたようなお知らせをデジタル教科書に送信し、確実な連絡を行う。保護者への通知もデジタル教科書を通して送信する。(小口 真奈)

 

各教科の学習

国語
  • 漢字の書き順確認システム(田内 優貴子)
  • 教科書の中で先生がここ!というデータを送信すると、その場所が示されすぐにわかる。特に国語の授業でページや段落を言わなくてもいいのでわかりやすい。(田内 優貴子)
社会
  • 学校周辺の地形を模型にする。写真とともに、どんな街なのかを調べる「街探検」がリアルになる。(田中 晴子)
  • 関連する項目のデータの最新情報を知ることができる。毎回更新していけばそれが教材になる。その日のニュースも教科書に載せることができる。(田中 晴子)
算数・数学
  • 図形を回転させたり、体育の動画を見たり出来る。算数は図形を回転させて正面からは見えない部分を見ることによって理解しやすくなる。展開図が苦手な子が多いので活用すれば納得がいくと思う。(髙野 聖衣愛)
  • 様々な図形を様々な方向から見ることができ、立方体の切り口の問題だったら、実際に立方体を切ってみてその切り口が実際どうなっているのかを確認できる動画機能があるデジタル教科書があれば良いと思う。また、3Dプリンターとリンクさせて実際に立体図形を手に取ってみる機能も、子どもたちの空間認識力を養う上で効果的だと思う。(匿名希望)
理科
  • 石灰水の画面を用意して息をふきかけると白くなるなど。植物の発芽条件などでは複数の条件をカスタマイズして、結果をみて正しいか調べる。(大橋 光貴)
  • 生物のイモリの原基分布図の把握のために使う。3Dプリンタを使い、そこからどのように成長していくかの過程をそれぞれ作る。切って断面を把握することも可能。(田中 晴子)
  • 桜の開花時期、降雪、気温を各地域で写真付きデータを更新。生徒同士で四季を実感できる。(田中 晴子)
  • 学校ごとに違う動物を飼う。それぞれの飼育状況を共有することによって、自分の学校ではできないことも画面上で知ることができる。(田中 晴子)
  • 身の回りに咲いている植物を調べるとき、グループにわかれて校区などを歩き回り、見つけた植物を写真におさめる。GPSの機能で写真をとった場所も同時に保存される。教室に帰り、グループごとに地図にみつけた場所と植物をおとしこんでいけば、他のグループと比べてみることもできるし、植物の多く見られる場所の特徴を考えたり、植物それぞれの特徴を考えたりすることもできる。(駒井 花子)
  • 動画の導入: 理科の実験方法、家庭科の調理実習や裁縫をいつでも確認できる状態であることで文字では理解できない内容をしっかり確認できる。安全面も向上。(大橋 光貴)
音楽
  • ICTを用いて数種類の楽器からなる楽曲を作曲する。音程のチェックや音のバランス、調整が容易であることに加え、作曲した曲を自動的に楽譜化し、実際に演奏してみることもできる。(宮島 彩季)
  • 教科書に載っている外国の伝統的な楽器を組み合わせて作曲してみる。(中国と日本、韓国の伝統楽器の音色を組み合わせたらどんな雰囲気の曲になるのか)(宮島 彩季)
  • 楽譜を再生できる機能を持った教科書があれば良いと思う。音楽は感覚で身につく部分もあると思うので、「ここのリズムが分からないな」と感じたら、すぐに再生できれば、疑問をその場で解決できると思う。また、自分で楽譜を作成できる機能もあれば、音楽の楽しさに触れることができると思う。(匿名希望)
  • 教科書に音も録音されていて放課後や家でも練習ができる(田内 優貴子)
図画工作・美術
  • 学校同士での作品の共有。一つの題材でも、学校外の人のいろいろな作品を見ることができる。(田中 晴子)
  • 3Dプリンタとの連携によって、より自由で個性的な美術活動が行えたり、アニメーションや映画製作など今まで関わったことがないような活動ができる。(小口 真奈)
体育
  • 体育で客観的に自分を振り返る: 教科書に「実際にやってみよう」という空欄を設け、自分の実際に取り組んでいる姿を動画で撮り貼り付けられるようにする。そして、後でスローモーションで見たり、模範の映像と比較したりすることによって、分析・改善する。 教師もその映像を評価の参考にできる。体育の授業は自分の技量についてチェックしたり評価することは難しいが、デジタル教科書を用いることによって よりPDCAサイクルにそった授業を展開することができる。(木暮 美咲)
  • 体育はコマ送りの写真を見るだけではイメージがつかめないことも多いので一つ一つの技を動画ですぐに確認できる(髙野 聖衣愛)
  • 家庭科や音楽、体育などの実技系の教科書に載っている図を動画にすることによって、裁縫や調理方法、楽器の演奏方法などがイメージしやすくなる。(仲田 美幸)
英語
  • 英語圏に住む人たちと中継を結び、会話を楽しむ。生徒一人一人にネイティブスピーカーが一人一人つくようなイメージで、教科書に沿った内容を一緒にやったり、時には日本語を学んでいる英語圏の人々と中継を結んで、英語を教えてもらう代わりに日本語を教えるのも面白いかもしれない。(宮島 彩季)
  • 外国人と遠隔授業をすることで実生活に活かせる英語を学ぶ。(永井 華)

 

その他

荷物が減る
  • ランドセルいっぱいに詰め込み、体に合わない重さとなっているランドセルが軽くなる。子どもの体にかかる負担もかなり小さくなる。学校に来るのがより楽になる。(津田 哲志)
意欲が高まる
  • デジタル教材というだけで、生徒の意識は高くなるもので、主体的な学習態度を望める。(津田 哲志)
  • 動く画像でやる気UP: 従来の授業では、算数の立体図形、社会の工場の様子、体育のスポーツのルールなどは実際に作ったり、体験するしかなかった。しかし、これもデジタル教科書を用いることで、立体図形はCGでより立体的に多面的に見れ、社会見学に行かずとも工場の内部の様子は理解でき、体育のスポーツのルールは頭に入れた状態で授業を開始できる。(川久保 春輝)
  • 社会では地理などはとても立体的に見ることもできるためわかりやすくなるだろうし、歴史の人物が動いてくたら児童のやる気は倍増。(長谷川達也)

2015年3月23日月曜日

Global Mathで「生活科指導法」の授業が取り上げられました

2014年11月に「生活科指導法基礎」(対象: 大学3年生80人)で行ったゲーム作りの授業がGlobal Mathのウェブサイトに取り上げられました。

Global Mathは算数・数学を学ぶために役立つオンラインゲームを集めたウェブサービスで、ゲーム作りのアイデアを競うコンテストも開催しています。

1回目の授業(90分)ではSuper Shape Shotというゲームを行い、アルゴリズムの考え方を学びました。また、2回目の授業(90分)では、グループごとにオリジナルゲームを企画し、実際の授業場面を想定した指導方法の提案もあわせて発表しました。

Global Mathのウェブサイトはこちら

スウェーデン教育視察報告会を開催しました

3月23日(月)の10時から、N304教室においてスウェーデン教育視察の報告会を開催しました。

前日までの春めいた暖かさと打って変わって、朝から小雪が舞う曇天でしたが、20人近くの方のご参加を得て、活発な質疑応答ができました。お集まりいただいた皆様、どうもありがとうございました。

報告会に合わせて、報告書を作成しましたので、ぜひご一読ください。


報告書のダウンロートはこちらから(PDFファイル: 5.6MB)

2015年3月13日金曜日

スウェーデン教育視察報告会(3/23)のお知らせ

2月27日から3月9日にかけて行われたスウェーデン教育視察の報告会を下記の通り開催します。ぜひお越しください。

日時:
 平成27年3月23日(月) 10:00~11:30

場所:
 信州大学教育学部 北校舎N304教室

内容:
 ①全体の日程概要
 ②学校訪問1 オーイェルショー基礎学校
 ③学校訪問2 クングスバッカ市
 ④学校訪問3 エクランダ基礎学校
 ⑤学校訪問4 ヨーテボリ日本人補習校
 ⑥参加者の感想、リフレクション
 ⑦質疑応答

対象: 学部生のほか、どなたでもご参加いただけます。

申込: 不要です。直接会場へお越しください。

問合せ: 林 寛平 (shinshuedu@gmail.com)まで

※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2015年3月10日火曜日

研修報告: スウェーデン教育視察 まとめ

「グローバル人材育成のための北欧教育視察プログラム」

旅程

2月26日(木) 
  • 22:00 集合
2月27日(金) 
  • 01:10 羽田空港発(NH203便)
  • 05:25 フランクフルト空港着
  • 06:45 フランクフルト空港発(LH800便)
  • 08:50 ストックホルム空港着
    • ホテルへ移動
  • 11:00 市内観光へ
  • 13:00 ストックホルム市内在住の方と面会
2月28日(土)
  • 全日 市内観光
3月1日(日) 
  • 09:00 ストックホルム大学大学院生と面会
  • 16:25 ストックホルム中央駅発(SJ441)
  • 19:30 ヨテボリ中央駅着
    • ホテルへ移動
3月2日(月)
  • 08:30-14:00 パティレ市立オーイェルショー基礎学校訪問
  • 18:00-20:30 リフレクション
3月3日(火)
  • 10:00-14:00 ヨテボリ大学教育学部生と面会
3月4日(水)
  • 09:30-10:00 クングスバッカ市役所訪問
  • 10:00-11:30 幼稚園児のフィルムフェスティバル参加
  • 11:30-14:00 ホーレベックス基礎学校訪問
3月5日(木)
  • 08:00-10:00 リフレクション
  • 科学博物館universeum等訪問
3月6日(金)
  • 09:00-14:00 ムンダル市立エクランダ基礎学校訪問
  • 16:30-18:00 ヨーテボリ日本人補習校訪問
3月7日(土)
  • 07:30 ヨテボリ空港発(SK523便)
  • 08:40 ロンドンヒースロー空港着
3月8日(日)
  • 07:30 ロンドンヒースロー空港発
  • 10:05 フランクフルト空港着
  • 11:30 フランクフルト空港発
3月9日(月)
  • 06:55 羽田空港着
  • 08:00 解散

報告会のお知らせ

3月23日(月) 10:00-11:30 N304教室にて


※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2015年3月9日月曜日

研修報告: スウェーデン教育視察 10日目

こんにちは、北欧研修最終日です!
ほんとうにほんとうにあっという間ですね!
ロンドンのヒースロー空港からフランクフルト空港を経由して日本というルートで帰ってきました。
これが飛行機からの空の様子です。


とてもきれいで思わずパシャリ。

フランクフルトからANAに乗り換え羽田にむかって出発しました!
そしてANAでの離陸後の機内食がこちらです。和食の鮭と鶏だんご!

洋食のカレーライス!
和食にはお味噌汁も付いてきました。
どちらもデザートのアイスが付いていてお腹いっぱいになりました。美味しかったです!
そして映画を見たり寝たりとゆっくり過ごしました。
小腹がすいたらお菓子も置いてあるので、ぜひ搭乗の際はご利用ください。




そして着陸前の機内食がこちらです。
和食の野菜粥!
洋食のマッシュルームのクレープ包み!
お粥はずっと洋食ばかり食べてた私にとって優しい味付けでした。







そしてやっと羽田に到着。無事日本に帰ってくることができました!

今回北欧研修では学校を見させていただくだけでなく、林先生の知り合いの地元に住む日本人の方や現地の人と交流したり、観光したりさせていただきました。この中でただ日本の学校との違いを知るだけでなく、生活や文化の点を含めた社会的背景からも日本との違いを考えることができました。この旅はわたしたちが無知であることを改めて実感するとともに、もっといろんなことを知りたい、視野を広げたいという探究心を刺激するものでした。本当にありがとうございました。


北欧研修中のわたしたちのブログで、スウェーデンに行ってみたいなって思ってくれた方がいたら嬉しいなと思います。10日間ありがとうございました!
(担当: 森下結衣)
 
 
※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2015年3月8日日曜日

研修報告: スウェーデン教育視察 9日目

この旅も残り2日。
今日は早朝から、眠い目をこすりながらタクシーに乗ってヨテボリ空港へ。
搭乗まで空き時間があったので、免税店をぷらぷらしていて思ったのですが、『The Sweden』って感じのお土産は、街にもありますが、空港の免税店にもあります!
お店を探して街を歩き回るより、効率良く購入できるのが空港の免税店かもしれません。

そして2時間程飛行機に乗って、ロンドンに到着!!!
ロンドン観光は今日1日だけで、おまけに時間も限られているので、有名どころを数カ所巡ることにしました。

地下鉄を降りると、すぐ右手にはビックベンが!!

到着したのがちょうど12時だったので、大きな鐘の音が響き渡っていました。『ビックベン』という名で親しまれていますが、『ビックベン』はその大きな鐘らしく、建物は国会議事堂として使われています。入場することはできませんでしたが、庭も大変立派で、柵越しでも見応え抜群でした!

その後は徒歩でウエストミンスター寺院やバッキンガム宮殿へ。
ロンドンは地下鉄やバスが発達しているため、移動が比較的楽です。しかし、テムズ川を中心として有名どころの寺院や宮殿などが立ち並んでいるため、徒歩での移動も可能です!!
また、ひとつひとつの建物間の距離がさほど遠くないので、気軽に歩いて行けます。

街並みを見ながらの徒歩での有名スポット巡りは、ロンドンの下町散策としてガイドブックにも載っていないようなお店を発見することができたりするのではないでしょうか。

そしてそして!!この旅の最後の晩餐は、初の!先生を交えて6人での外食でした!!
先生がお店を事前におさえておいてくださって、かつ注文するだろうものも伝えておいて下さったので、早めに料理が出てきました。
これも海外での食事に関する豆知識として覚えておきたいことですね。
私達が今日食べたものは『Fish&Chips』です。


魚のぷりぷりな感じと、衣のぱりぱりとした食感が口の中で一緒になって、とにかく美味しかったです!日本にこの様な料理はない気がする…

お腹も満たされた後は、ミュージカル『Billy Elliot』を観に行きました!

今日の公演は、Billy役(Elliott Hanna)とMichael役(Zach Atkinson)の引退ということもあり、とっても気合いがはいっていたそうです。迫力満点で、終始感激していました。ネタバレになってしまうので、まあり細かいことは語れませんが(笑)ミュージカルを見る前に、映画で予習しておくことが、ミュージカルを楽しむために必要なことです!Webであらすじを読むだけでは物足りません!(笑)

長いようで短いこの旅も、明日日本に帰国するのみとなりました。少しのお土産と、沢山のお土産話を持って、無事帰国できますように。

明日は早起き頑張ります!
 
(担当: 上原瑛美)
 
 
※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。