難聴者などが遠隔授業を受けやすくしたくて考えましたが、記録も残って便利です。
ポイント1 パソコンが2台あれば、あとはすべて無料でできます。
ポイント2 画面共有しても途切れません。
課題1 ホストが話した時しか文字起こしされません。複数で議論する場合には、Google Docsをメンバーと共有するといいでしょう。
※試行錯誤中のため、もっといい方法があったら教えてください。
1. 用意するもの
以下は、Windows PCを想定しています。
A. 配信用パソコン
B. 文字起こし用パソコン
C. マイクやウェブカムなど(必要に応じて)
1-2. ソフト
D. Zoomアカウント 配信用
E. Zoomアカウント 文字起こし用
F. Open Broadcaster Software (OBS)
E. Googleアカウント (Google Docs)
2. 準備
【Google Docsの設定ー自動文字起こし】
2-1. 文字起こし用パソコン(B)でChromeを立ち上げ、Google Docsで新規ドキュメントを開きます。
2-2. 上のメニューバーから、「ツール」(Tools)をクリックし、「音声入力」(Voice Typing)を選択します。(Ctrl+Shift+Sでもいけます)
2-3. 文書の左に音声入力のマイクのアイコンが表示されますので、その上にある言語設定を「日本語」にします。
2-4. マイクのアイコンを押して(赤くなる)、文字起こし用パソコン(B)に話しかければ、自動で文字起こしが始まります。(驚き精度です)
【OBSの設定ー文字起こし画面をリアルタイムで取り込む】
2-5. 文字起こし用パソコン(B)にOBS(F)をインストールします。
2-7. OBS(F)を起動し、下の「ソース」にある「+」をクリックして「ウィンドウキャプチャ」を選択します。
2-8. 「ソースを作成/選択」のダイアログが表示されますので、「OK」を押します。
2-9. 「ウィンドウ」から、先ほどのGoogle Docsのページが表示されているChromeをソースとして選択し、「OK」を押します。
2-10. OBS(F)の画面にGoogle DocsのChromeが表示されます。赤線で囲われている部分を広げたり、縮めたり、動かしたりできるので、希望の画面レイアウトに調整します。この際、Google Docsの下の方を切り取っておくと、画面が自動でスクロール・ダウンされて便利です。
2-11. OBS(F)の上のメニューバーから「ツール」(T)を選択し、VirtualCamを押します。
2-12. Buffered Framesを「0」にして、「Start」を押します。
【Zoomの設定ー文字起こし画面を配信】
2-13. 配信用パソコン(A)でZoomを起動し、配信用アカウント(D)から会議を開始します。
2-14. 文字起こし用パソコン(B)でZoomを起動し、文字起こし用アカウント(E)から会議室に入室します。この際、文字起こし用アカウント(E)のマイクはミュートにします。
2-15. Zoomの文字起こし用アカウント(E)の下にある「ビデオを開始」の右から「カメラを選択」で「OBS-Camera」を選択します。
3. 配信
3-1. 配信者が話すときに、文字起こし用パソコン(B)に表示されているGoogle Docsの音声入力(マイクのアイコン)をクリックします。
3-2. 文字起こしに使ったGoogle Docsはそのまま保存されるので、記録としても使えます。