2019年11月27日水曜日

研修報告: 海外学校臨床実習2019 10日目

11月25日

うちの息子は、ふてくされるとすぐこのポーズ。

今まで、「こいつは大丈夫なのか・・・。わがままな子にならないかなぁ・・・」と思っていました。息子よ、父ちゃんわかったぞ。この時お前は自分とじっくり対話していたのだと。このポーズの後は、急に立ち上がって何事もなかったように元気に走り回っていたのは、自分との対話の中で自己解決していたんだね。あなたは素晴らしい自己内対話をしていたんだね。今まで気づかなくてごめん。父ちゃんはあなたからたくさん学ばせてもらったよ。
ということで、本日のテーマは「対話」!
教師は絶対に一人で仕事をしてはいけない!一人で物事を決定してはいけない!常に対話すべきだ!というマリーナ先生のストレートで力強い言葉が刺さりました。

だから今日もおじさんたちは一緒に時間を過ごして対話しています。かけがえのない「関係性」を築いています。おっさんずLOVEと言われたってヘッチャラです。
B日程組の研修もあとわずか。最後まで愉しみます!
(齋藤貴弘)







「Flags4Rights、100の権利のための旗」という、子どもの権利条約採択30周年を祝した旗がお出迎え。街ぐるみで子供を育て、子どもと育ち合うレッジョ・エミリアの精神が散りばめられていました。


さて、本日は、Loris Malaguzzi 国際センターでお勉強。マリナ先生とアトリエスタの先生から情熱的にレッジョ・エミリアのフィロソフィーのレクチャーを受けました。

そんな街も急速な時代の変化によるダイバーシティーな環境で、大切にしてきた対話が異なる人々や文化との間においてさらに重要性を増しているという話も聞きましたよ。

我々もスウェーデンでは不自由を感じなかった買い物で、言葉がうまく伝わらないことやイタリア人の気質なのか笑顔で対話できないことも。街にも個性あふれる大人が楽しそうに行き交い、魅力的な商品がショーウィンドウに並べられ、いい匂いが漂い、自然と好奇心を引き出す環境がありました。店員さんの言動を‘観察’し、Google翻訳を‘準備’して、‘自問’、‘いい問’を投げかける。生きた学びでありました。
子供は遊びながら「創造性」を発揮するそうですが、大人もしかり。「心が動いたときに人はよく学ぶ」とはこういうことなのだと感じた次第であります。
(松﨑健太)



※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2019年11月26日火曜日

研修報告: 海外学校臨床実習2019 9日目

11月24日

今日は研修はお休みで、みんなでベネツィアツアーに行きました!

朝8時にホテルを出発し、11時過ぎにベネツィアに到着!
14時まで、各自、自由に楽しい時間を過ごしましたヴェネツィアは高潮の被害が想定されましたが、無事観光することができました!


サンマルコ広場は、水がまだあったため、みんなで足に専用のビニールを履いて、散策をしました。そして、ずっと欲しかったヴェネツィアングラスのアクセサリーを買いました。これから大切に使っていこうと思います。
あと、使い道は思いつきませんが、仮面も買ってしまいました

その後ベローナ観光へ!
ベローナではまずジュリエットの家に行きました。
物語ロミオとジュリエットでモデルとなった有名なバルコニーを見ました。実物を見ながら物語のシーンを想像するとロマンチックでもあり、2人の叶わぬ恋も連想され、切なくもなりました。
また、アレーナ・ディ・ヴェローナの闘技場にも行きました。客席の一番上から闘技場全体を見下ろした景色はまさに圧巻でした。
夜ご飯は本場イタリアのマルゲリータ!とっても美味しかったです。幸せです。
そんなこんなで、あっという間に集合時間。もっとゆっくりしたい気持ちもありましたが、バスに乗り遅れないように全力ダッシュで帰りました。
明日からついにレッジョ・エミリアでの研修が始まります。どんな教育に出会えるのか、とても楽しみです。明日も実り多い1日になりますように!


(上原茉莉、小島宏美)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2019年11月24日日曜日

研修報告: 海外学校臨床実習2019 8日目

11月23日


本日、B,D日程は、スウェーデンのストックホルムからフランクフルト経由でイタリアのボローニャ、そしてレッジョ・エミリアへの移動日でした。

スウェーデンの豊かな自然と明確な教育ビジョンをもつ学校の中で営まれる子どもと教師の日々の授業実践に学び、順調にイタリアへ入国する予定でしたが、まさかの大荷物だけフランクフルトへ置いてきぼり!想定外も旅の楽しみの一つかもしれません。でも、無事人間だけはイタリアに辿り着くことができました。


夜、街で庶民的なイタリアンの店に出会いました。店の中をのぞくと「見るからに優しいおじさん。よし、ここだ」という思いで入店。日本から来たことを伝えると、驚いていました。すると、おじさんは自分の娘さんが東京の築地や京都、広島など日本を旅行したことを話してくれたり、「この店ではとりあえずこれを食べておけ」と言わんばかりにおじさんセレクトメニューを丁寧すぎるくらいに紹介してくれたりして、仲良くなりました。30か月熟成させたチーズ、生ハム等、大変おいしゅーございました(引用:岸朝子)。

おじさんは「明日は朝からとても忙しいから帰る」と言って先に帰宅しましたが、わざわざ私たちにそのことを告げにきた温かさに感激!

ハプニングも新たな出会いも含めて、素敵な移動日になりました。
(小玉尚宏)

A日程組は、あっという間に自宅に着いてしまいました。この旅を思い返して、ストックホルムにとても遠く、「早く着かないかな。。。腰が痛い」と、疲れ果ててしまった飛行機を思い出します。
しかし、帰路はというと、「早く着かないでほしい」「もう少し居たい」と願うばかりでした。それだけ中身の濃いとても充実した実習となりました。

SamskolanのCamille先生の教室から子ども、教師、それぞれがお互いにrespectしあい、ともに一人の人間としてお互いがこの地球に生きる生物として生きているのだという精神を教えていただきました。一番、心に残った言葉です。

『We must change for future Children.』


普段なかなか話すことができない、大学院生、学部生、先生方ともこの度を通して、たくさん話をさせていただきました。感謝です。


今後の日程を楽しんでください!
(蟹澤和哉)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2019年11月23日土曜日

研修報告: 海外学校臨床実習2019 7日目

11月22日

今日はBoo Gårds Skola & Förskolaを訪問しました。5、6年生の英語と理科の授業を参観させていただきました。

何より一番印象に残ったのが子どもたちの英語力です。彼らのほとんどが私よりも数段上手な会話が可能で発音もとてもクリアでした。その要因を英語の先生に伺ったところ、スウェーデンではメディアで流れている内容の多くが英語で流れておりそれに字幕でスウェーデン語がついているとのことで、日常に英語があるということでした。

また、早い段階から英語の授業が行われているのも大きいだろうとのことでした。たくさん英語に触れる機会を持たせることの大切さを感じた場面でした。

また、必ず授業が終わると教室に鍵をかけている理由を聞いてみると、休み時間に中でスマホをいじるなどよりも外に出て遊ぶことで脳が活性化するし、勉強も捗ると考えたそうで、なるほど、と思いました。

理科の授業では魚の解剖を行っていました。日本では同じ種類の魚で行うのが普通だと思うのですが、彼らはちがう種類の魚で行っていてとても驚きました。どの魚にもある共通性を見出だしたいのだろうと感じました。しかもその魚は教員が釣ってきた魚だそうです。

放課後は散髪と美術館に行って来ました。散髪してくれた強面のおじさんはとっても優しくてダンディなおじさんでした。かっこよくしてもらえて大満足です。

ストックホルムにあるナショナルミュージアムは本当に素晴らしい造りで展示物もとてもすばらしく、本当に感動しました。

とても楽しく、充実した1日でした。明日は帰国になるのですがたくさん思い出とお土産をもって帰ることが出来そうです。
スウェーデン、とっても素敵な国でした。本当にありがとうございました。
(下野良介)

明日を移動日と考えれば、僕にとっては今日が最終日でした。
正直に言います。寂しい。。。。。。。

スウェーデンは、街並み、学校、そして何より、人が本当に素敵で温かくて自分が味わったことのないくらい貴重な経験をすることができました。 

このプログラムに参加できたこと、そして今回のメンバーと一緒に楽しく過ごせたこと、本当に感謝します。ありがとうございました。 

さてさて!!!!
私は、この3日間Saltsjöbadens Samskolaでお世話になりました。
今日は6AのみんながSwedish fikaを振舞ってくれました。最高(^^) 

私はお返しに日本のソウルフード、インスタント味噌汁を振る舞いました。美味しそうに飲んでるみんなの顔は私の宝物です|( ̄3 ̄)| 

子供達は、日本での名前の書き方に興味をもってくれました。 

私の名前「樹」を真似して書く子供達。これも大切なまた宝物です(^-^)v 

私にとって最終日。 
最後の夜は先輩方と混じってパーティー!!
楽しくないわけがない!!!

Samskolanの先生方とは、卒業旅行でまたスウェーデンに来る約束をしたので。一緒に来たい人、連絡・応募絶賛お待ちしております。最高の日々をありがとう!!!
(平田樹)


※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

研修報告: 海外学校臨床実習2019 6日目

11月21日

ウプサラ組の4人は、今日から教室に入って授業を見学しました。特別支援学級の見学だったのですが、特別支援教育に携わる方や大学で専門としている人ばかりで4人ともいつもよりウキウキしていました!

教室に入って最初は日本の教育と似ているという印象でした。生徒一人一人の発達段階に合わせて授業を展開しており、全体より個を見るという部分では日本の特別支援教育と同じだと感じました。ただ、参観してみると、教師の関わり方に日本との違いを感じました。日本では、準備から後片付けまで生徒がすべて行い、教師が補助をするという形式が一般的です。しかし、今回の学校では準備、後片付けなどを教師が行っている様子がよくみられました。また、教科学習でも生徒が意欲的でないことを無理やり進めることも見られませんでした。少し手をかけすぎなのではと感じることもありましたが、その子の得意なことを伸ばすというスウェーデンの教育スタイルを考えると納得な気がするし、面白いと感じました。
帰りは、ウプサラの街を観光しました。毎日朝どのグループよりも早く出るのがとてもつらいのですが、その辛さがどうでもよくなるくらい綺麗な街並みを見ることができました。教会やお城など重厚な雰囲気で、ナッカとはまた違ったスウェーデンを感じることができました。
(山岸千紘)

我が家は、一家全員(妻と小5の息子、小3の娘)で本プログラムに参加しています。 

そして、子どもたちはSamskolaの各学級で現地の子どもたちと一緒に授業を受けさせてもらっています(我が家では「プチ留学」とよんでいます)。
子どもたちはSamskolaでの学校生活が楽しいようで、ホテルに戻ると笑顔で、「今日は8人くらい友達ができたよ」「今日は劇を見たよ」「ランチの時間が日本より早いんだよ」「掛け算の筆算の仕方が日本とは違ったよ」と、出来事を報告してくれます。「言葉が難しい」と言ってはいましたが、それを上回るくらい素晴らしい出会いや活動に恵まれた日々を過ごしているようです。

小学生段階で「海外の学校に通う」という貴重な経験ができるのも、本プログラムの素晴らしさだと思いました。子どもたちには、Samskolaで経験したことを、自分の学校の先生や友達に伝えてほしいなと思っています。


家族揃って初の海外でしたが、先生方や学生のみなさんが、我が家の子どもたちのことを気に掛けて、声を掛けてくれたり、一緒に遊んだりしてくださるので、子どもたちも私たちも安心して海外での生活を過ごすことができています。本プログラムの素晴らしさの一つと感じています。

(戸谷家一同)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2019年11月22日金曜日

研修報告: 海外学校臨床実習2019 5日目

11月20日

今日は1時間近くかけてウプサラにあるTunabergsskolans grundsärskolaUppsala Gymnasiesärskola Fyrisを訪問してきました。

この2校は普通学校だけではなく特別支援学校としての機能も果たしており、とても落ち着いた雰囲気を持っていました。 


校長先生からお話を伺う機会がありましたが、福祉の国と呼ばれるスウェーデンでも特別支援教育に対する課題が日本と類似している点も多く、改めてその課題の難しさを知る機会となりました。

また文化や価値観の違いから生まれるスタイルも見学中に多く見られ、とても学ぶことの多い訪問となりました。

明日からはクラスに入り、授業を見学させて頂くことができます!
より近い目線で沢山のことを学んでいきたいと思います。
(新津雪乃、北翔平)

※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

2019年11月20日水曜日

研修報告: 海外学校臨床実習2019 4日目

11月19日

今日は2校目の学校、Boo Gårds Skola & Förskolaを訪問しました。

学校の概要を聞いた後、子どもたちが学校の外を案内してくれました。そこには整備されたとても広い芝生の校庭に、森の中に続く遊び場など、子どもたちが思いっきり遊べるような場所が広がっていました。
その後、学校の中に入り校舎の中を案内していただきました。授業を見てみると運動をしながら勉強をする姿、ソファに座りながらパソコンに向かう姿など、日本では考えられないような姿も個性として認め、教室の中に様々な生徒の姿があることが印象的でした。


その後はpreschoolに移動し、学校の中を見学させていただきました。学校では私達の訪問の前に日本について学習していたようで、「こんにちは」と声をかけてくれる子がいたり、子どもたちが書いた日本の国旗が飾ってあったり、私達の訪問を楽しみにしてくれていたことを感じることができ、とても嬉しかったです。

ここでは子どもたちのやりたいことによって環境を構成することを大切にしており、すべての部屋が何かができる場所になっていました。ここで今日のお昼ごはんもいただきました。ランチにはタイ料理を用意していただき、お腹いっぱいにいただきました。昨日のスウェーデンの伝統的な料理とはまた違い、とてもおいしくいただきことができました。
(島崎夢実)



一旦ホテルに戻った後にLaserdome Stockholmに集合しました。Laserdome Stockholmでは、チームビルディング研修として、レーザーゲームを行いました。

レーザーゲームとは、赤・青・緑の3チームに分かれてレーザーを撃ち合うゲームです。レーザーを相手の背中、肩、武器などに当てるとポイントが加算されていくルールとなっています。得点を多くとったチームが勝ちとなります。スウェーデンの大学生も3名一緒に参加してくれました。

やり始めるすぐにルールが分かってきました。会場は、迷路のように細かく入り組んでいます。自分の身をうまく隠しながら、相手からいかに得点を取るかがポイントです。また、ゲームをやっていく中で、グループごとの作戦やチームワークも大切であることに気づかされました。全部で3試合行いました。とても盛り上がり、皆さん汗だくになりました。機会があればもう一度やってみたいです。気持ちをリフレッシュできました。
(宮澤聡)



※本事業は、信州大学教職大学院の授業「海外学校臨床実習」(隔年・2単位)として、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。