2024年3月18日月曜日

研修報告: 4大学合同スウェーデン実習 8日目

ウプサラのmalmaskola小学校では実習最終日でした。午前8:00に間に合うように朝7:30にホテルを出ます。私は小学3年生のクラスに行かせて頂きました。

今日は金曜日なので通常の日程とは異なり、通常は午後2時で終わりますが、金曜日は午後1時に終わる日程になっていました。

私が実習中に驚いたことのひとつにスウェーデン語の授業での生徒の様子です。スウェーデン語の授業では先生がスウェーデン語の本を読み聞かせをして、その後生徒に質問を投げかけるという授業の流れになっています。先生が読み聞かせをしているときに生徒たちは各々塗り絵をしたり、切り絵をしたりしていました。私が初めてその場面を見たときに、日本の教育現場ではありえないことだと思いました。日本では教科書を開いて、全員が同じことをする授業スタイルがよく見られる光景であり、本の内容を目と耳から得ています。しかし、なにか作業をしながら本の読み聞かせを聞くことで、生徒たちは騒ぐことなく、耳を傾けるようになっていると思いました。また、席を立っていたり、机の上に座っている生徒がいてもあまり注意しないのは、他の生徒の邪魔をしていないということを先生が確認しているからでした。こうすることで、多動の障害を持つ生徒が立ったり、机の上に座ったりしても悪目立ちすることなく、インクルーシブな教育ができるのではないかと考えました。


学校生活では授業はもちろんスウェーデン語で行われるのですが、子供たちは私がスウェーデン語を話せないことに気がつくと英語でどんどん話しかけてくれました。そして体育の授業では先生のスウェーデン語の説明を英語に訳してくれたり、スウェーデン語で行われた友達との会話も訳してくれたり、先生に英語で説明をするようにお願いしてくれたりと、子供たちの優しさと英語力にすごく助けられました。どの生徒さんもスウェーデン語を英語で訳して私に正確に伝えようとするところや友達同士の会話も伝えてくれるところから、私を置いていかない、1人にしないようにしようとしてくれていることに気づいた。このような生徒たちの気遣いや暖かさがあったからこそ、3日間の実習で楽しく学ぶことができたのだと思います。

改めて、Malmaskola小学校の先生並びに生徒の皆さん、大変お世話になりました。たくさんのことを学ばせていただけて感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

(M. Y.)

Malmaskola小学校実習最終日。

私が担当させて頂いたのは、1年生のクラスです。今日は、体育の授業から始まりました。更衣室で着替えた後、体育館に移動。運動する時は陽気な音楽が流れます。算数やスウェーデン語の授業では大人しい子も、体育では思いっきり体を動かして、素敵な笑顔を見せてくれました。


そして、金曜日は週末前の特別な日。Fikaでは、先生たちが持ち寄ったデザートが並び、いつもよりも豪華なティータイムになります。他にも、Fridaysongを流し、クラスの子供たちと輪になって踊ったり。4時間目の授業がなく、いつもより1時間早い13時に帰ったり。スウェーデンでは、心躍る特別な日として金曜日を大切にしていることを知りました。


最後には、クラスの子供たちが一人ひとり絵を描いて、プレゼントしてくれました。スウェーデン語が話せない私に、表情や身振り、体を使ってコミュニケーションを取ってくれた子供たち。遊びの時間は、一緒に隠れんぼや鬼ごっこをしました。この3日間、たくさん声をかけてくれて、素敵な姿を見せてくれた皆に、感謝の気持ちでいっぱいです。

3日間という短い時間でしたが、日本との違いに驚くことばかりで、学びの多い実習でした。Malmaskolaでは、個々を大切にし、自立して活動に取り組めるように工夫していると感じました。例えば、子供たちのレベルに合わせて、異なるテキストやプリントを用いていたり。イヤーマフや折りたたみパーテーションといった、個々が集中して取り組めるような道具があり、使いたい時に使えたり。子供たちは、自分が何をすれば良いのかを分かった上で活動に取り組んでいるように見えました。

他の学校はどんな様子なのか、同じスウェーデンでも違いがあるのか、ストックホルムの学校を見に行くのが楽しみです。

(A. K.)

※本事業は、ウプサラ大学教育学部との国際交流協定に基づき、信州大学教育学部の国際共修授業「Education in Global Perspectives III」(不定期開講・3単位)として実施されています。また、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムおよび独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)の助成を受けています。

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