2017年5月27日土曜日

教育動向:教育予算審議始まる



アメリカの教育動向(久原みな子)

5月22日、トランプ政権の予算案が議会に提出され、本格的に予算審議が始まった。水曜の下院歳出小委員会では、教育省の予算のおよそ13%にあたる約90億ドルの教育予算削減の提案に、野党民主党議員からデヴォス教育長官への厳しい質問が相次いだ。特に、デヴォス長官が推進する学校選択制拡大のために、低所得家庭への支援が削減されることについては、デラウロ議員が「残酷で非人道的」と批判。また、バウチャー制度により、LGBTの家族のいる生徒の入学を拒否するなどの差別的入学選抜をしている私立学校に連邦政府の資金が投入されることの是非についての質問には明確に返答することを避け、あくまで生徒の親と州の決定にゆだねることであるとの考えを述べた。

予算案は、そのほかに学資ローンの簡略化と連邦政府による利子肩代わりの削減を提案。また医療保険制度メディケイドの予算削減は、特別支援の必要な生徒や低所得家庭の生徒に大きな影響が出ると予想されている。

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